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新婚編
美人妻(雄)ナンパされる
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「んじゃ、街に入る前に瞳の色、変えちゃおう。」
竜はみんな金色の目をしているから、知ってる人には瞳の色でバレちゃうらしい。
オランジュさんの魔法で、二人とも青い眼になったよ。
「オランジュさん、この格好、ちょっと…。」
「いいの、いいの。子持ちとはいえまだ若いんだしこれくらい!」
丈の短いハーフパンツにニーソックス。肩を出したローブのオランジュさん。
僕は、ぴっちりした細身のパンツにもこもこしたローブ。でも、背中がぱっくり空いてるの。
「シャイナ様の髪は長くてきれいなんだから、ちょっと結ぼうよ。」
白いリボンでポニーテールになった。
さあ、あげてくぞー!とよくわからない掛け声だったけど、僕もつられて「おー」となった。
「シャイナ様とオランジュ、大丈夫か、あれ…。」
「変な男に引っかかるんじゃないか?俺たちも変装しとく?」
後から青いのと赤いのが、『目的忘れてない?』と不安げにする。
町中の男が振り返る。
すごい美人が二人で歩いている。
可愛い系と綺麗系。
しかも二人とも露出があって色っぽい。
「うわあ、おいしそう。シャイナ、これたべようよ。」
牛肉の串焼きをお買い求め。
「ねえ、店主さん。僕たち、人を探してるんだけど…。黄色い髪のイケメンの行商人とミルクティー色の髪のイケメンの行商人、知らない?」
オランジュは、店主に上目遣いで聞いてみた。
「そいつらをなんで探して?」
「僕たち、こんなに美人なんだよ。わからない?」
うふ、とシナを作ってる。
シャイナにはこんなことはできない。
「もし、分かってたらでいいんです。今何をしてるのかとか…。もう、僕たち心配で…!」
両手を組んで、お願いしてみる。
「あいつらなぁ。食料品とか日用品とか、植物の種やらいろいろ買い込んで、ノースリーブ王国があったところへ向かったんだよ。時々、仕入れに来るよ。こっちとあっちを行き来してるんだ。なんか、思ったより酷いらしくてね。」
優しい店主が教えてくれた。
ありがとう!
ね、美人って得でしょ。とオランジュはどや顔してた。
だけどね。
美人って、損でもあるでしょ。
「よおよお、美人さんたち。そんな格好して、オトコ欲しいんだろ?相手してやろうか」
うへへ、と下卑た人たちが寄って来た。
竜はみんな金色の目をしているから、知ってる人には瞳の色でバレちゃうらしい。
オランジュさんの魔法で、二人とも青い眼になったよ。
「オランジュさん、この格好、ちょっと…。」
「いいの、いいの。子持ちとはいえまだ若いんだしこれくらい!」
丈の短いハーフパンツにニーソックス。肩を出したローブのオランジュさん。
僕は、ぴっちりした細身のパンツにもこもこしたローブ。でも、背中がぱっくり空いてるの。
「シャイナ様の髪は長くてきれいなんだから、ちょっと結ぼうよ。」
白いリボンでポニーテールになった。
さあ、あげてくぞー!とよくわからない掛け声だったけど、僕もつられて「おー」となった。
「シャイナ様とオランジュ、大丈夫か、あれ…。」
「変な男に引っかかるんじゃないか?俺たちも変装しとく?」
後から青いのと赤いのが、『目的忘れてない?』と不安げにする。
町中の男が振り返る。
すごい美人が二人で歩いている。
可愛い系と綺麗系。
しかも二人とも露出があって色っぽい。
「うわあ、おいしそう。シャイナ、これたべようよ。」
牛肉の串焼きをお買い求め。
「ねえ、店主さん。僕たち、人を探してるんだけど…。黄色い髪のイケメンの行商人とミルクティー色の髪のイケメンの行商人、知らない?」
オランジュは、店主に上目遣いで聞いてみた。
「そいつらをなんで探して?」
「僕たち、こんなに美人なんだよ。わからない?」
うふ、とシナを作ってる。
シャイナにはこんなことはできない。
「もし、分かってたらでいいんです。今何をしてるのかとか…。もう、僕たち心配で…!」
両手を組んで、お願いしてみる。
「あいつらなぁ。食料品とか日用品とか、植物の種やらいろいろ買い込んで、ノースリーブ王国があったところへ向かったんだよ。時々、仕入れに来るよ。こっちとあっちを行き来してるんだ。なんか、思ったより酷いらしくてね。」
優しい店主が教えてくれた。
ありがとう!
ね、美人って得でしょ。とオランジュはどや顔してた。
だけどね。
美人って、損でもあるでしょ。
「よおよお、美人さんたち。そんな格好して、オトコ欲しいんだろ?相手してやろうか」
うへへ、と下卑た人たちが寄って来た。
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