国で一番醜い子は竜神の雛でした。僕は幸せになれますか？

新婚編

不安

グランド様が出かけて行って、もう１週間になる…。

帰ってこない…。




気になる！



「でもっ、いい子にして待ってるって約束したんだもん！」

授乳クッションを抱えてうごうごする。


「だー。あぁあう、あああう！！」


スカイが泣き出した。

「ああ、おむつかな、おっぱいかなぁ。」

念のためおむつを替えて、抱っこすると胸のあたりを触ってくる。おっぱいかあ。


上着のボタンを外し、乳首を含ませると、かわいいおててが僕のもう片方の胸に触れて、んくんくと飲む。


幸せだな、癒される。

でもごめんね、お母さん、お父さんが心配なの。





「シャイナ様っ！」


すごい音を立てて、オレンジ色の髪の人が入って来た。

背中にはおんぶ紐で明るい黄色の髪の男の子。


「いくら何でも遅すぎだよ！人間じゃあるまいし、竜は移動速度早いんだからとっとと帰ってこれんだよ！絶対人間と浮気してるに違いない！ハメ外してるんだよ！くっそ、許せねえ！」


イエローさんの奥さんのオランジュさんだ。
元々やんちゃな人だったとは聞いてた。


小柄で可愛らしいのに口が悪い。


「俺たちで連れ戻しに行こうぜ！」


「えっでも、スカイを連れて行くわけには…。」


「俺だってレモネを連れて行かねえよ！竜神さまに預ける！いいって言ってた！」



さぁ行くぜ、こんな美人妻二人を放っておくなんて、お仕置きしてやらぁ！





オランジュさんは拳をつきあげた。



なんか圧倒されちゃったけど、確かに僕も心配だったし、迎えに行っちゃお！