国で一番醜い子は竜神の雛でした。僕は幸せになれますか?

竜鳴躍

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愛する人のために産まれ直す

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「シャイナ!シャイナ!俺の子を孕め!」

「いやあ!」

「ふっ、何にしがみついている!好都合だ!」

アーサーが黒い竜になり、ティアの白銀の身に体を交らわせる。



「いや、いやっ!」

尻尾をはたはたさせて、ティアが叫ぶ。

「御子さまから離れろ!」


駆けつけた竜たちはアーサーの威嚇で吹き飛ばされた。





嫌だ。

気持ち悪い。


このままじゃ、ナカに侵入されちゃう!


「グランド様あっ!」




愛する人の叫び。


内側から繭を割り、グランドは手を伸ばした。


アーサーを引き剥がし、ティアを包むように抱きしめる。




見た目は人と変わらない。

だが、もう人間とはいえない。



「ただいま、ティア。」






絶望。

黒い竜は太陽を求めたイカロスだった。

彼は想いを遂げることなく、毒が回りきって絶命した。


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