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可愛い娘が嫁に行く
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「アリステラが嫁に………」
キールは複雑だった。
「アリステラが幸せなのが一番でしょ。」
アルフォンスはキールの鼻をつまむ。
それに、何となく分かっていたじゃない。
クロウがあの子を連れてきた時から。
クロウはあの子を好きだったし、あの子もクロウが好きだった。
「結婚式はこちらと向こうで、大々的にしよう。アリステラを世界一美しい花嫁に。アリステラは時の魔法があるから、寿命の違いは魔法で解決出来るだろうし、向こうに嫁いでも問題ないよ。」
「そうだな。」
夜は、二人の部屋で二人の時間。
さみしんぼのキールを誘って、浴室の窓を開け、満月を見ながら酒を風呂に準備する。
裸で風呂に入りながら、こうして過ごすのも、楽しいじゃない?
「んっ……ン。」
浴槽の中でキールの体に抱き合うように跨って、口の中を堪能する。
「……はっ。」
避妊具を探しているキールを手で止める。
「いいよ、次の赤ちゃん。」
そういうと、キールは中へ。
そのまま押し広げるように入ってきた。
「………ああ。キール、キールのがっ。この方が好きい……っ。」
さみしんぼのこの人に、もっと赤ちゃんができたらいい。
「アルフォンス……っ。」
アルフォンスは素晴らしい人だ。
美しくて、強くて、かっこよくて。
アルフォンスがいるから、俺は優しくなれる。
アルフォンスがいるから、みんな幸せになった。
クロウやアリステラが立派になったのは、彼のおかげだ。
俺はアルフォンスに甘えてばかり。
恋人で妻で。
時には母親のようなアルフォンス。
俺は君に、何か返せてる?
キール。
最初に会った時、一緒にクエストして楽しかった。
キールが俺の兄だったら良かったのにと思ったこともある。
キールは怖いところもあるけど、それはキールが傷を持つからで。
放っておけない彼を、俺は癒やしたい。
彼がいないと生きていけない。
愛しているから、彼のためのことをしたいんだ。
「あっ、あ……」
言葉にならない言葉が紡がれ、受け入れる場所は熱を持ち、腹はあなたを欲しがる。
たくさん締め付けて、中へ誘い込む。
キールは複雑だった。
「アリステラが幸せなのが一番でしょ。」
アルフォンスはキールの鼻をつまむ。
それに、何となく分かっていたじゃない。
クロウがあの子を連れてきた時から。
クロウはあの子を好きだったし、あの子もクロウが好きだった。
「結婚式はこちらと向こうで、大々的にしよう。アリステラを世界一美しい花嫁に。アリステラは時の魔法があるから、寿命の違いは魔法で解決出来るだろうし、向こうに嫁いでも問題ないよ。」
「そうだな。」
夜は、二人の部屋で二人の時間。
さみしんぼのキールを誘って、浴室の窓を開け、満月を見ながら酒を風呂に準備する。
裸で風呂に入りながら、こうして過ごすのも、楽しいじゃない?
「んっ……ン。」
浴槽の中でキールの体に抱き合うように跨って、口の中を堪能する。
「……はっ。」
避妊具を探しているキールを手で止める。
「いいよ、次の赤ちゃん。」
そういうと、キールは中へ。
そのまま押し広げるように入ってきた。
「………ああ。キール、キールのがっ。この方が好きい……っ。」
さみしんぼのこの人に、もっと赤ちゃんができたらいい。
「アルフォンス……っ。」
アルフォンスは素晴らしい人だ。
美しくて、強くて、かっこよくて。
アルフォンスがいるから、俺は優しくなれる。
アルフォンスがいるから、みんな幸せになった。
クロウやアリステラが立派になったのは、彼のおかげだ。
俺はアルフォンスに甘えてばかり。
恋人で妻で。
時には母親のようなアルフォンス。
俺は君に、何か返せてる?
キール。
最初に会った時、一緒にクエストして楽しかった。
キールが俺の兄だったら良かったのにと思ったこともある。
キールは怖いところもあるけど、それはキールが傷を持つからで。
放っておけない彼を、俺は癒やしたい。
彼がいないと生きていけない。
愛しているから、彼のためのことをしたいんだ。
「あっ、あ……」
言葉にならない言葉が紡がれ、受け入れる場所は熱を持ち、腹はあなたを欲しがる。
たくさん締め付けて、中へ誘い込む。
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