王様との縁談から全力で逃げます。〜王女として育った不遇の王子の婚姻〜

竜鳴躍

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仲良しになりました

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朝起きると、アバロン様とサークレット様が仲良しになっていた。

これはどういうことだろう。


仲良しというより、サークレット様がアバロン様に構っている気がする。


「いいですか、アバロンさん。私たち年上の妻は、若い妻より気をつけないといけないんです。食べ物や、生活週間。妊娠中毒症で出産したら、赤ちゃんも危険。無事に生まれるまで、そして生まれてからも…。」 

「ええっ!」

「おっぱいの出もあまりよくないし。」

「えっ!」

「次の子もなかなか出来ないのよ!」

殿方は簡単に言いますけどね、簡単じゃないのよ。

「大丈夫、私がサポートしますわ。というわけで、この上着を羽織って。ひざ掛けをするのです。体は冷やさないように。あとは……」

アバロン様は少しこまったような顔をしている。


「済まないね、アバロンさん。サークレットは元々、幼い弟の繋ぎで女領主をやっていた真面目な人。手が抜けないのだ。悪気はないんだよ。」
 
「あなた! あらいやだ、アバロンさんごめんなさい! 私、また暴走しちゃったかしら! あなたも止めて下さいませ!」

スイッチが入っている時は、自分では分からないのです!!

と、両頬に手を当てて、真っ赤になっている。

「君のそういうところが、かわいいところなのだけどね。気をつけようね。」


「きゃああ。嫌ですわ!」



ルピの両親を見ていると、ルピがアバロン様に惹かれたのが分かる。


男の子は自分の母親に似ている人を選ぶ人が多いって聞くよね。
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