聖なる夜の奇跡と

竜鳴躍

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ごちゃごちゃのクリスマスパーティ

これからがパーティ!惚気タイムの始まりだ!

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「さ、無事現行犯逮捕で捕まったよ。パーティの続きをしようか。」

蜜瑠はみんなに振り返った。


クリスの夫のアイスは、魔族を完全に人間に変えてしまった。

偽サンタたちは、『人間』として蜜瑠の呼んだ警察に連れていかれた。
もう、元の世界に帰れない。

一生、人間として罪を償って生きていくしかないのだ。



「蜜瑠!表、パトカーがいたんだけど!!!何があったの!大丈夫!?」

「拓海!」


「ぱぱー!」

夫が帰ってきて、海が抱き着いた。





「「「メリークリスマス!!」」」


「えっ。」

まるで中世の西洋から来たかのような見も知らぬコスプレ集団に驚く。


恐らく、今夜の現象はあの偽サンタ集団のせいで時空が歪んだせいで、一回扉を閉めたらもう二度とつながらないだろう。
そう判断した彼らは、ドアを開けっぱなしで固定して、今夜限りのこの出会いに思いっきりはしゃいでいた。








「ふふ、私のクリスは最高なんだ。強いし、可愛いし、私のことを守ってくれて…。私の子どももたくさん産んでくれて…。ちょっと無鉄砲なのが玉に瑕だけど…。母乳で育てたから、おっぱいも今ではBくらいは。」

「アイス!やめろ!」


「いやいや言ってるけど、すぐノリノリになるし。いくつになってもクリスなら抱ける。夜までやれる。というか、何日もしたし。」


「ほんっと、絶倫迷惑だからな!痛覚誤魔化してるだけで、ほんと、あちこち痛いんだから!すぐノリノリとかいうな。付き合ってやってるだけだから!たまに演技入ってるし!」


「ちょっと、団長、公爵。アヴニールはまだ10歳なんですよ!子どもの前で明け透けすぎますよ!」

ちらっと見ると、海くんはレオのしっぽをにぎにぎしながらお父さんのお膝で眠っている。
あっちが寝てて本当に良かった!


「本当に演技かなぁ?」

「俺を誰だと思ってるの?斥候部隊長時代は、各国を諜報活動で渡り歩き、男相手でも女相手でもハニトラで情報を抜いてきたんだよ?」


「ふふ、なんかクリスさんって、奥さんなのに男らしいんですね。旦那さんともすごくいい関係に見えます。」

「男らしいといえば、蜜瑠もなかなかだと思うけどなぁ。でも、そこがいいんだ。」
拓海とちゅっ。


TVでは、アイドルが歌って踊っている。

「あー、イイね、俺。センターの子じゃなくてちょっと後ろの方にいるすらっとした子好きだなぁ。」

「またクリスはそんなこと言って!」

「俺は元々女の子が好きなんだからいいだろ!エッチはお前としかしないんだから!」



「あ~~~~~~。あったかぁい。ねえ、ロイ。これ作れないかなぁ。」

「はぁ♡シンかわいい。おこたのテーブルにほっぺ乗せて上目遣い可愛い。うんうん、つくるよぉ。北に嫁に行ったお姉さまも喜ぶだろうし。」


「私も…ほしい。こたつ…。」

「ごめん、俺には無理だな。シン、うちのレオもおこた欲しいみたいなの。ロイさんって設計図すぐ作れるかな?」

「作れるよ。ロイは凄いから♡ねっ。」

「うん♡」


「レオ、設計図持って帰って、誰かに作ってもらおうな。」

「うん…。」

(やっぱりネコ科だからかな。)





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