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僕は大好きな人と結婚した。
急に大人になったから、どこかちぐはぐな僕だけど、マーキュリーが支えてくれるから。
僕の結婚式の後、カナタとハルトがまた転生した。
「じいちゃんになるまで二人で楽しく暮らしたんだあ。勇者と聖人としてあっちこっちで活躍したから、年をとって冒険を引退しても、弟子にしてくださいっていう人やら相談役になって欲しいって依頼もあって、全然落ち着けなかったけど、生活には全く困らなかったな。」
「俺は甲斐性なしじゃないからな!」
死んでも二人は仲睦まじい。
「今度はどういう世界に転生したい?君たちにはお世話になったから、特別に融通するよ?」
「「今度はBLゲームの世界がいい!男同士でも結婚して子どもも産める世界!」」
2人とも息ピッタリ。
2人っきりでいつまでも恋人同士みたいな関係も幸せだったんだけど、子どもも欲しいなって思ったらしい。
2人とも魅力的だから、お互いにライバルは多そうだけれど、二人ならきっと結ばれるはず。
「じゃあ、いってらっしゃい。幸せにね。」
2人を見送ると、マーキュリーが入って来た。
「マーキュリーも会わなくてよかったの?」
「ええ。それに前髪も伸ばしていたし、秘密にしていたし、今更明かされても困るでしょう。」
そういうものなのかなあ。
「仕事が終わったなら、一緒に帰りましょう。」
うん、と僕はマーキュリーの指に自分の指を絡めた。
「………ん、んっ。」
初めて抱き合った時はドキドキで。
始まる前には必ず一緒にお風呂に入る。
キスも一緒にお風呂に入るのも、マークが先だったからやきもち妬いてるの。
結婚して、マーキュリーがこんなに可愛い人だったなんて初めて知った。
自分の中にマーキュリーを閉じ込めて笑うと、マーキュリーも幸せそうで。
マーキュリーの中のマークも幸せだといいな。
時々マーキュリーは人格が二つあるかのように、鏡を見ながら喧嘩?してる。
きっと、マークとお話してるんだと思う。
「マーキュリー、マーク。二人ともだいすき。」
そういって笑うと、困ったような顔をするけど嬉しそうなの。
呪われたり、転生したり、虐げられたり、襲われたり。
本当に色々あったけれど、僕はとても幸せです。
急に大人になったから、どこかちぐはぐな僕だけど、マーキュリーが支えてくれるから。
僕の結婚式の後、カナタとハルトがまた転生した。
「じいちゃんになるまで二人で楽しく暮らしたんだあ。勇者と聖人としてあっちこっちで活躍したから、年をとって冒険を引退しても、弟子にしてくださいっていう人やら相談役になって欲しいって依頼もあって、全然落ち着けなかったけど、生活には全く困らなかったな。」
「俺は甲斐性なしじゃないからな!」
死んでも二人は仲睦まじい。
「今度はどういう世界に転生したい?君たちにはお世話になったから、特別に融通するよ?」
「「今度はBLゲームの世界がいい!男同士でも結婚して子どもも産める世界!」」
2人とも息ピッタリ。
2人っきりでいつまでも恋人同士みたいな関係も幸せだったんだけど、子どもも欲しいなって思ったらしい。
2人とも魅力的だから、お互いにライバルは多そうだけれど、二人ならきっと結ばれるはず。
「じゃあ、いってらっしゃい。幸せにね。」
2人を見送ると、マーキュリーが入って来た。
「マーキュリーも会わなくてよかったの?」
「ええ。それに前髪も伸ばしていたし、秘密にしていたし、今更明かされても困るでしょう。」
そういうものなのかなあ。
「仕事が終わったなら、一緒に帰りましょう。」
うん、と僕はマーキュリーの指に自分の指を絡めた。
「………ん、んっ。」
初めて抱き合った時はドキドキで。
始まる前には必ず一緒にお風呂に入る。
キスも一緒にお風呂に入るのも、マークが先だったからやきもち妬いてるの。
結婚して、マーキュリーがこんなに可愛い人だったなんて初めて知った。
自分の中にマーキュリーを閉じ込めて笑うと、マーキュリーも幸せそうで。
マーキュリーの中のマークも幸せだといいな。
時々マーキュリーは人格が二つあるかのように、鏡を見ながら喧嘩?してる。
きっと、マークとお話してるんだと思う。
「マーキュリー、マーク。二人ともだいすき。」
そういって笑うと、困ったような顔をするけど嬉しそうなの。
呪われたり、転生したり、虐げられたり、襲われたり。
本当に色々あったけれど、僕はとても幸せです。
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無事完結おめでとうございます。
幸せで終わって良かったです。
ありがとうございます。
コメントいただけるのは、本当に嬉しいです。
こんにちは。
いよいよお仕置きの時間ですね。
自分勝手な理屈で人を振り回した罰はきちんと償いましょうって事ですね。
こんにちは。そのとおりです。
マーク、頑張れ〜!
アースの相手はマークかマーキュリーかそれとも別の?
感想ありがとうございます。