後悔なんて知ったことではありません!~ボクの正体は創造神です。うっかり自分の世界に転生しました。~

竜鳴躍

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神様暴れます

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「きぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!あんたたちなんかみんな死刑!死刑だから!そこの自称神はずったずたのぼっろぼろになればいいんだから!」


「僕は君のこと知らないんだけど、どうしてそんなに僕のことを目の敵にするのかな?そもそも君こそ聖女の力はないでしょ!」

僕がばちんと指を弾けば、みんな正気に戻った。

「うっ、私は今まで何を…。うわ、誰だこの女は!」

「兵よ、この女を捕えよ!」


「わ、私にはまだ仲間がいるんだから!」

「ごろつきなら、全員捕まえて牢屋に入れましたよ。」

マークがニッコリほほ笑んで、逃げ出そうとしたヒロイン女を捕まえた。




じーっと、マークは女を見ている。

もしかして魅了されてるの?大丈夫?……魅了されたらいやだよ!

「大丈夫ですよ、アースレッド様。私には魅了は利きませんから。」


ほっ。







うぅぅぅうううっ!

イライラする!

こうなったらボクの神の力で………、って自分の世界じゃないから使えないんだった!ちくしょう!

魅了は本体から贈られた魔道具だし!


あれから本体と連絡がとれない。

この世界に干渉できないように何かされてる。


ちくしょう!


「こうなったら!」

いざという時のために隠し持ってた魔物よせの瓶をふところから取り出して床にたたきつける。

きひひひひ!

魔物の群れにやられちゃえ!

オークの群れに滅茶苦茶にされちゃえ!

孕み腹にでもされるがいい!!!




「巻き戻れ!」

ふわっ!?

時間操作は高等技術なんですけど!ボクでさえできないのに!

アースのやつが使えるなんて生意気な!


折角ぶちまけた魔物寄せが瓶に戻る。


「ダメだよ、こんなの使っちゃ。」


きゅっと蓋を閉めたそれは、あのもっさり従者が受け取った。


「じゃ、皆さま。アースレッド様。私がコレを捨ててきますね。」


「うん。うーんと遠いところによろしくね。」






従者に連れていかれた先は、オークやゴブリンが巣を作っている、人間が足を踏み入れない山中の洞窟。

そこに叩き込まれ、瓶は僕に向かってぶちまけられた。

「っ!この!」

巣から出ようとしたけれど、何か透明の壁に阻まれて外に出ることが出来ない。


透明の壁の外から、もっさり従者は前髪をかき上げてボクを見下ろした。



「………!!? あ、あぁっ……マーキュリーさまっ!!?」


「マーズ。私は貴方を許さない。アースをオークたちの孕み腹にしようとなど。自分がそうなるがいい。」


背後から、下層から上がってくる音が聞こえる。

ボクにそいつらが近づいてくる。


「あぁああぁあ……。」


何より、マーキュリーにバレた。



いや、初めから気づいていたんだ。





ボクがアースをこの世界に落としたことを。
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