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新しいお茶会のスタイル

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「皆さま、ご、ごきげんよう!」


お茶会当日だあ!

辺境伯はタウンハウスを保たないので、うちの馬車でご令嬢をお迎えした。
ええ、途中で転移していますが何か?


うーん、ゴリラ。
やっぱり学園の外でもゴリラに見えるんだよなあ。
皆本当は可愛いんだろうなあ。

全く旦那様のヤキモチ焼きめ。

思わずセバスティアンにお願いして、スイーツを全部バナナを使ったものにしてしまったじゃないか。
中に蓮根練り込んだけど。


「お招きくださいましてありがとうございます。」

「あっという間でしたわ。辺境伯の馬車は凄いのですね!」

「街も活気がありますわね!」



「魔物が多い土地柄ですが、クンツァイトお兄様が結界を張っていますし、旦那様も私もシトリンお兄様も強いです。何より冒険者ギルドの本部がありますから、ご安心を。」

「素敵ですわ!」


「それでは、私なりに今日のおもてなしを企画しましたので、お楽しみください。」





「何かしら?演奏かしら?」

「ダンスかもしれなくてよ!」



令嬢たちはワクワクがとまらない。

さっとどこかへ行ってしまったジルコニア様は、どんなおもてなしをしてくださるのかしら?



ブワッと光の花びらが舞い、騎士の正装をしたジルコニア様が現れる。

「聖剣さん、いくぞっ!」

『任せろ!最近出番がなくて寂しかったのだ!』


うわあー!!す、すてきぃ!


鮮やかな剣舞が勇ましくも美しい。


「さすがジル!きれいだよ!すてきだよ!」
「いや、クンツァイト殿、ひっこんで。妻を演出するのはわたしだ!」


「二人でやれ!」


薔薇の花が舞い、光が神々しく照らす。


まさに、女神の舞!!



令嬢たちは満足。

ジルは会話をしなくてももてなせて大満足。
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