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馬鹿なっ!?
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愚かな人間どもは、こんなにも早く俺様が動き出したことを知る由もないだろう…。
そこへ各国へ向けて同時に……!!
くっくく!!!
魔王を体に収めたドリアは、ほくそ笑みながら魔物を従えて進軍する。
まずはグラタン…!!
俺の王座を奪ったにっくき弟!
そして忌々しいシュトローム!
チーズ王国は俺自ら進軍してやる!
「チーズ王国は俺が自ら消し去ってくれるわ。その後はマリーン王国だ!忌々しい!あの夫婦の顔をズタズタに切り裂いて、シュトロームも引きちぎってやる!いや、俺の可愛い魔物たちに輪姦させて、臓物から食わせようか…。」
「じゃあ、セチア王国は私にやらせてちょうだい。嵐の奴とせりなを泣かせたい。」
北には三つ首の犬の魔物とワイバーンを。東にはドラゴンと狒々の魔物を。
それぞれ派遣して、魔王となったドリアはチーズ王国へ向かった。
「馬鹿な……っ!」
進軍してやがて王国へ着く寸前となり、ドリアは驚愕する。
「愚者め。魔王の依り代になりましたか。」
自分に対してどこまでも冷ややかな生意気な弟の声。
既にドリアは、王宮魔術師やチーズ王国騎士団に包囲されている。
「なんでっ。ここまで誰にも会わなかった…!闇から闇へ、森から来たのにッ!」
「魔王よ、こんなバカを依り代にしたばかりに。私たちにとっては好都合ですが。」
「行きますよ!」グラタンがタクトを振れば、音が溢れる。
音は魔物の聴覚を奪い、魔王の聴覚を麻痺させた。
涼しい顔のチーズ王国勢の耳には、ヘッドホン。
彼らは、グラタンの音を遮断し、かつ、ある音を聞いていた。
<こちらノーザン、魔物の群れ制圧中。敵は三つ首の犬とワイバーン。問題ねぇ。>
<こちらトウザン。こちらにはドラゴンと狒々。じき終わる。まったく、いわれるがままあんてな?とかいうのを立てたが、便利便利。どろーん?とかいうやつも便利じゃったわ。>
「OK.チーズ王国は現在魔王と交戦中。魔王はドリアを取り込んだ模様。おそらくあの女も魔物化したと思われる。用心されたし。」
<<了解>>
「離れていても瞬時に大多数と情報共有ができる。科学の力…、か。」
そこへ各国へ向けて同時に……!!
くっくく!!!
魔王を体に収めたドリアは、ほくそ笑みながら魔物を従えて進軍する。
まずはグラタン…!!
俺の王座を奪ったにっくき弟!
そして忌々しいシュトローム!
チーズ王国は俺自ら進軍してやる!
「チーズ王国は俺が自ら消し去ってくれるわ。その後はマリーン王国だ!忌々しい!あの夫婦の顔をズタズタに切り裂いて、シュトロームも引きちぎってやる!いや、俺の可愛い魔物たちに輪姦させて、臓物から食わせようか…。」
「じゃあ、セチア王国は私にやらせてちょうだい。嵐の奴とせりなを泣かせたい。」
北には三つ首の犬の魔物とワイバーンを。東にはドラゴンと狒々の魔物を。
それぞれ派遣して、魔王となったドリアはチーズ王国へ向かった。
「馬鹿な……っ!」
進軍してやがて王国へ着く寸前となり、ドリアは驚愕する。
「愚者め。魔王の依り代になりましたか。」
自分に対してどこまでも冷ややかな生意気な弟の声。
既にドリアは、王宮魔術師やチーズ王国騎士団に包囲されている。
「なんでっ。ここまで誰にも会わなかった…!闇から闇へ、森から来たのにッ!」
「魔王よ、こんなバカを依り代にしたばかりに。私たちにとっては好都合ですが。」
「行きますよ!」グラタンがタクトを振れば、音が溢れる。
音は魔物の聴覚を奪い、魔王の聴覚を麻痺させた。
涼しい顔のチーズ王国勢の耳には、ヘッドホン。
彼らは、グラタンの音を遮断し、かつ、ある音を聞いていた。
<こちらノーザン、魔物の群れ制圧中。敵は三つ首の犬とワイバーン。問題ねぇ。>
<こちらトウザン。こちらにはドラゴンと狒々。じき終わる。まったく、いわれるがままあんてな?とかいうのを立てたが、便利便利。どろーん?とかいうやつも便利じゃったわ。>
「OK.チーズ王国は現在魔王と交戦中。魔王はドリアを取り込んだ模様。おそらくあの女も魔物化したと思われる。用心されたし。」
<<了解>>
「離れていても瞬時に大多数と情報共有ができる。科学の力…、か。」
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