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愚か者の末路

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「ひぃいぃぃぃぃぃ。きつぃぃいい。おもいぃいい。くさいいぃい。」

牛舎で牛の寝床を掃除し、餌を運ぶ。


「泣き言は言うな!いつでも鉱山送りにしていいんだぞ!」

看守は今日も楽し気にどなる。



「うぅぅうぅう。」

鉱山はいやだ、いやだよぉお。

もう殴られるのはいやだ。


殴られたせいで歯抜けになったし、顔も歪んだんだ。

せっかく美形に生まれたのに台無しだ!



「ちゃんと働きなさいよ!あんたのせいなんだから!」


アイツは小言ばっかり言うし!


「何言ってるんだ!お前が私を唆したりするからだろう!この顔面詐欺が!」

濃い化粧をとったら、地味顔だった。

おっぱいも寄せてあげてただけで、たいして大きくなかった。

詐欺!


「何よ!あんたなんか顔面崩壊したくせに!大体、化粧取ったらみんなこんなもんです!」

「おっぱいもおっきくないし!」

「おっぱいは普通くらいはあります!みんなコルセットやらであげてるんです!」


大体、前世は親子とか…。

エッチなことしないでよかった。


前世の姿がちらついて、黒歴史になるとこだった。



「私は手術されてないのに、あんたのせいで子どもを持てないし、最悪…。まああんたとするのも気持ち悪いけど。」


「それはこっちのセリフだわ!」





「お前ら、真面目に仕事しろ!」


「「ひゃ、はいぃ!!!!!」」



互いににらみ合いながら、手を動かす。




「大体、本当は酪農なんて罰にはならんよ。陛下は寛大だ。よいチーズこさえて、国の役に立て?」


それは分かっている。



そして真面目に働かねば、鉱山で荒くれ物の重犯罪者たちの餌食になることも。


一生怯えながら、働く。


そして死んだら…。

今度はどこへ行くのだろう。





ある晩、夢をみた。


何度生まれ変わってもやらかすので、魂を消されてしまう夢だった。
むき出しの魂を弄られて、壮絶な痛みだった。






あれは、夢、なのだろうか。

それとも、未来か。



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