天涯孤独な天才科学者、憧れの異世界ゲートを開発して騎士団長に溺愛される。

竜鳴躍

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穏やかな日常

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「おはよ…。」

朝、起きると。

カシューさんはもう起きている。


庭で剣の素振りをしていて、かっこいいなぁって思う。

部屋にはマリーナ王国へ向かうための荷物が入ったトランク。


今日のメニューは厚切りのベーコンにフレンチトースト、サラダとヨーグルト。トウモロコシのスープ。



「早く二人のご両親にお会いしたいです。」

ふふっと穏やかにほほ笑むカシューさん。



病気じゃなかったらいいんだけどなあ。



「ごちそうさまでした。今日の朝ごはんもおいしかったです!」

シュトロームはずいぶん元気になった。




海洋王国マリーナ王国の夏の祝宴。

世界中から各国の王族が集まる大きなお祭り。

そこに俺やプリ殿下は招待を受けている。

俺のパートナーはカシューさん。



シュトロームの件については、実は内々では片付いているらしいけど、自分でケリをつけるんだってシュトロームははりきっている。




船に揺られて。のんびり船旅。

潮風が心地いい。

カシューさんの横顔が素敵。






船の上で夕日に照らされるランが可愛い。

そっと髪に触れたら、私を見つめた。


最近、何か悩み事でもあるのだろうか。

私に何でも言って欲しい。


ランの荷物を少しでいいから持ちたい。


やっと、恋人になれたから。


頬に触れて唇を狙うと、ランは瞳を閉じた。
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