35 / 90
弟が来た
しおりを挟む
「お……にいさま?」
お城に呼ばれていくと、自分の分身がそこにいた。
潤んだ瞳がうるうるしてて、かわいいいいいい!!
俺ってこんなかわいい頃もあったんだね!
今じゃおっさんだけど!
「シュトローム=シェル=マリーナ。君の弟だよ。1か月、よろしくね。」
プリ殿下はニコニコとシュトロームと俺に微笑む。
「よろしくね、シュトローム。」
「よろしくお願いします!」
シュトロームの手を握る。
自分より柔らかくて、小さな手。
身長も俺より低い。
城を出て、てくてくと俺の屋敷に向かう。
途中、騎士団に寄ってみる。
丁度、ローゼスさんがナッツさんと剣で打ち合いをしているみたい。
「ナッツ団長、行きますよ!」
「ああっ!」
鋭い剣裁きで力強い動きのナッツ団長。ローゼスさんの動きは流れる水のよう。
かんかん、と打ち合いをしてナッツ団長が勝ったみたい。
「ナッツさん、ローゼスさん、ハンスさん、グリーンさん!」
声をかけると4人が近くに来てくれた。
「ナッツさん。みんな。俺の弟のシュトローム=シェル=マリーナです。1か月ウチにいるからよろしくお願いします。」
「伺っております。私も暫くシュドーの屋敷に泊って護衛を兼ねることになっていますので、よろしくお願いします。」
そうなんだ。
シュトロームは王族だしね。ナッツさんが護衛をしてくれるんだって!
「あの。なんでお兄様をシュドーと呼ぶのです?仲がよいように見えるのですが、なぜファミリーネームを?」
「えっ。シュドーランって聞いたから、てっきりシュドーが名前だと思っていたのだけど?」
ローゼスさんが首を傾げる。
「ごめんね。向こうではファミリーネームが先にくるんだ。こっち式ならラン=シュドーだよ。」
「じゃあ、私たちはこれからランと呼ぶから、ランも私のことをカシューと呼んでくれないだろうか……。」
あ。そういえば惰性でファミリーネーム呼びだった。
お城に呼ばれていくと、自分の分身がそこにいた。
潤んだ瞳がうるうるしてて、かわいいいいいい!!
俺ってこんなかわいい頃もあったんだね!
今じゃおっさんだけど!
「シュトローム=シェル=マリーナ。君の弟だよ。1か月、よろしくね。」
プリ殿下はニコニコとシュトロームと俺に微笑む。
「よろしくね、シュトローム。」
「よろしくお願いします!」
シュトロームの手を握る。
自分より柔らかくて、小さな手。
身長も俺より低い。
城を出て、てくてくと俺の屋敷に向かう。
途中、騎士団に寄ってみる。
丁度、ローゼスさんがナッツさんと剣で打ち合いをしているみたい。
「ナッツ団長、行きますよ!」
「ああっ!」
鋭い剣裁きで力強い動きのナッツ団長。ローゼスさんの動きは流れる水のよう。
かんかん、と打ち合いをしてナッツ団長が勝ったみたい。
「ナッツさん、ローゼスさん、ハンスさん、グリーンさん!」
声をかけると4人が近くに来てくれた。
「ナッツさん。みんな。俺の弟のシュトローム=シェル=マリーナです。1か月ウチにいるからよろしくお願いします。」
「伺っております。私も暫くシュドーの屋敷に泊って護衛を兼ねることになっていますので、よろしくお願いします。」
そうなんだ。
シュトロームは王族だしね。ナッツさんが護衛をしてくれるんだって!
「あの。なんでお兄様をシュドーと呼ぶのです?仲がよいように見えるのですが、なぜファミリーネームを?」
「えっ。シュドーランって聞いたから、てっきりシュドーが名前だと思っていたのだけど?」
ローゼスさんが首を傾げる。
「ごめんね。向こうではファミリーネームが先にくるんだ。こっち式ならラン=シュドーだよ。」
「じゃあ、私たちはこれからランと呼ぶから、ランも私のことをカシューと呼んでくれないだろうか……。」
あ。そういえば惰性でファミリーネーム呼びだった。
22
お気に入りに追加
1,005
あなたにおすすめの小説
王子!今日こそ貴方様から逃げさせていただきます!
krm
BL
ランヴェルセ王子の幼馴染であり世話係でもある僕、ルセットには悩みがある。
それは、王子が僕のことを好き過ぎるということ。僕はただの従者なのに、彼はまるで恋人に接するかのように接してくるのだ。度が過ぎるスキンシップに耐えられなくなった僕は――。
俺様王子×天然従者のすれ違いラブコメディ!ハッピーエンドです。
*はR18です。
ムーンライトノベルズにも投稿しています。
召喚聖女が十歳だったので、古株の男聖女はまだ陛下の閨に呼ばれるようです
月歌(ツキウタ)
BL
十代半ばで異世界に聖女召喚されたセツ(♂)。聖女として陛下の閨の相手を務めながら、信頼を得て親友の立場を得たセツ。三十代になり寝所に呼ばれることも減ったセツは、自由気ままに異世界ライフを堪能していた。
なのだけれど、陛下は新たに聖女召喚を行ったらしい。もしかして、俺って陛下に捨てられるのかな?
★表紙絵はAIピカソで作成しました。
【完結】売れ残りのΩですが隠していた××をαの上司に見られてから妙に優しくされててつらい。
天城
BL
ディランは売れ残りのΩだ。貴族のΩは十代には嫁入り先が決まるが、儚さの欠片もない逞しい身体のせいか完全に婚期を逃していた。
しかもディランの身体には秘密がある。陥没乳首なのである。恥ずかしくて大浴場にもいけないディランは、結婚は諦めていた。
しかしαの上司である騎士団長のエリオットに事故で陥没乳首を見られてから、彼はとても優しく接してくれる。始めは気まずかったものの、穏やかで壮年の色気たっぷりのエリオットの声を聞いていると、落ち着かないようなむずがゆいような、不思議な感じがするのだった。
【攻】騎士団長のα・巨体でマッチョの美形(黒髪黒目の40代)×【受】売れ残りΩ副団長・細マッチョ(陥没乳首の30代・銀髪紫目・無自覚美形)色事に慣れない陥没乳首Ωを、あの手この手で囲い込み、執拗な乳首フェラで籠絡させる独占欲つよつよαによる捕獲作戦。全3話+番外2話
騎士団長である侯爵令息は年下の公爵令息に辺境の地で溺愛される
Matcha45
BL
第5王子の求婚を断ってしまった私は、密命という名の左遷で辺境の地へと飛ばされてしまう。部下のユリウスだけが、私についてきてくれるが、一緒にいるうちに何だか甘い雰囲気になって来て?!
※にはR-18の内容が含まれています。
※この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
クマ族最強の騎士は皇太子に抱かれるお仕事をしています。
セイヂ・カグラ
BL
旧題:王子の剣術担当→閨担当?!
最強の騎士と呼ばれたクマ族ボロルフ。戦争が終わり平和が訪れた国で彼は、王家兎族のレオンハルト皇太子の剣術担当とし王宮で働いていた。穏やかで優しいレオンハルトは、いつも皆に優しく微笑みかける。けれど、ボロルフには一度も笑いかけてくれたことがない。きっと嫌われてしまっているのだと悩む、そんな最中、何故かレオンハルトの閨相手としてボロルフが選ばれてしまう。それもレオンハルト直々の命だと聞いてボロルフは混乱する。
【両片想い】
兎族の王子×クマ族の騎士
【攻め】レオンハルト・バニー:兎族の皇太子、白い髪、立ち耳、176㌢、穏やか、細身、魔法が使える。ヤンデレ、執着気質。
【受け】ボロルフ・ベアルド:クマ族、最強の騎士、焦げ茶髪、丸く短い耳、198㌢、仏頂面、男らしい、ガタイ良し。他人にも自分にも鈍感。
最高の魔術師は平凡な容姿で騎士を志す 【BL】
高牧 まき
BL
ジェフリー・レブルはオメガにして最高の魔法使い。次期王妃とうわされている魔法宮長官だ。
しかしある日のこと、辞表を残してジェフリー・レブルは忽然と姿を消した。
そして同じころ、ジェフ・アドルという名の青年(姿を変えたジェフリー)が、騎士見習いとして騎士団の任命書を受け取った。
そんなジェフリーの騎士団員独身寮の同室は、よりにもよってアルファの同期、リチャード・ブレスコットだった。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
氷の薔薇と日向の微笑み
深凪雪花
BL
貧乏伯爵であるエリスは、二十歳の誕生日に男性でありながら子を産める『種宿』だと判明し、セオドア・ノークス伯爵の下へ婿入りすることになる。
無口だが優しいセオドアにエリスは惹かれていくが、一向にエリスと子作りする気配のないセオドアには秘密があって……?
※★は性描写ありです
※昨年の夏に執筆した作品になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる