天涯孤独な天才科学者、憧れの異世界ゲートを開発して騎士団長に溺愛される。

竜鳴躍

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ドキドキ馬車

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弟が来るのは嬉しい。

だけど、ナッツさんとお出かけ、もっと、嬉しいかも。


弟を出汁にするなんて悪い兄だなと思うけど、実際、俺って陰キャだったから…。
オシャレとかよく分かんないし…。

皆が褒めてくれたけど、モーニングはさりながくれたやつだし。


俺は住めたらイイ感じで、下手したら本塗れにしちゃうので、部屋のインテリアとか模様替えとかよくわからない。

でも、せっかく弟がこっちに来るんだからもてなしてあげたいし。


夏の祝宴で向こうにみんなで行くまで、1か月くらいうちにいることになったんだって。

婚約者が浮気してて、暴力を振るわれていたなんて…。


いっぱいいっぱい傷ついたシュトロームを、元気にしてあげるんだ!


俺が整備した城の馬車にナッツさんを乗せる。

要らないのに、ナッツさんはさっと手を出して俺を乗せてくれるんだ。


なんだか、こそばゆい。



大事にされてる、って感じ。



「すごいな。揺れないし、音が静かだ。」

「ゴムの木からゴムをとって、タイヤを作ったんだ。いままでの車輪にゴムをコーティングしたんだよ。クッションになって、揺れなくなったでしょ?」


「椅子が……柔らかいな?」


「長時間乗ってもお尻が痛くならないんだよ!椅子の上にクッションを取り付けられるようにしたんだよ。」

「そ、そんなことをしなくても。私の膝に乗ればいいのだ……っ。」


顔を真っ赤にしながらナッツさんは俺を膝に乗せる。


「重いでしょ?」

「大丈夫、重くない。」



耳まで真っ赤なのに。


「ちょっとは意識してほしい。」


「意識してるよ?」


うう。イケメンすぎる。


顔が近い。


距離が近すぎて顔が見られないよ~~~!
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