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天才科学者は自重しないことにした

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父さんと母さんは、この世界に船と鉄道を作り、精密な時計も作ったらしい。

あとは、ワープロ。


流石に向こうの最先端の技術を導入するのはよくないけど、ある程度はやっちゃってよさそう。


と、いうことで。


「殿下。上下水道を整備しましょう。発電もしましょう。通信回線もひきましょう!」

城に行って進言すれば、すんなりオッケーがもらえた。


「上下水道を整備することにより、街が清潔になるだろう?そうしたら衛生環境が改善して、病気も減る。電気があることで、夜の治安もよくなるし、害獣や魔獣避けにもなる。通信回線がひければ、ゆくゆくは外国とも連絡がとりやすい。シュドーも向こうの家族と話ができるだろう?オッケー、オッケー。私に任せておきなさい。」

プリ殿下は決断力があるようだ。


「と、いうことで、レモネ。よろしく~。」


「本当にもう!殿下ときたら。しょうがありませんねっ。」


あれ?レモネさんほんのり頬を赤らめて。そっぽ向いて。仲が悪い?


「レモネさんと殿下は仲が悪いのですか?」

「いやぁ?仲良しだよ。レモネはツンデレなの。今のは訳するとね『殿下ったら本当に僕がいないとしょうがないんだからっ!もうっ、殿下のためじゃないんだからねっ、国民のためになることだからやるんだからねっ。殿下のことスキだから言うこと聞くんじゃないんだからっ』っていう…「殿下ぁ!」ててて」


レモネさんが殿下の耳を引っ張る。


「あれ?仲良し?でもレモネさんって長男さんだって聞いたような。」






「と、いうことがあったんですよ。」

騎士団に遊びに来ると、ローゼスさんがお茶を出してくれた。

「きゃああーそうなんだあ。殿下と宰相がねえ!」

「でも宰相さん、いいんですかね?」

「障害がある方が萌えるわ!」
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