10 / 90
男同士もいいものだよ? R18
しおりを挟む
うーん。なんでこうなった。
陛下はすぐに俺の引っ越し場所を定めてくれた。
そして、なんか偉そうな魔法使いたちが俺の離れをその家の庭に転移させてくれたのだ。
引っ越し先は使われていないお城の一角で、騎士団の詰所のお隣だ。
電気はないみたいだけど、水道は通ってるみたいだし、なんとかなるか。
ちょっとずつ整備しつつ、機材を引っ越しさせていこう。
城の敷地内で騎士団の詰所の隣に住むことになったということは、ナッツさんやローゼスさん、ハンスさん、グリーンさんにはこれからもよく会う機会があるということ。
そして、陛下やプリ=ン=セチア殿下にも。
この国に根を下ろしたからには、俺の知識で国をよくするお手伝いができればいい。
「やぁシュドー!その服も素敵だね!やっぱりシュドーには体のラインが出るくらいの細身のスタイルがいいね!」
「殿下!シュドー、こんなセクハラには付き合わなくていいですからね?」
豪華な王子服の殿下と白の騎士服(祝典時用?)を着たナッツさんはまだいがみ合ってる。
俺としてはあのモーニングでもよかったんだけど、どうしてもと言われて城で用意してもらった服を着ている。
燕尾服に近いのかな?
中のシャツはフリフリが多くて、燕尾の尻尾も長い。踊るとスカートみたいにふわりと揺れると思う。
「衣装を用意して下さって感謝します。こちらの世界の服はまだ調達できておりませんでしたので。」
あれよあれよと、この国の貴族たちに俺のお披露目パーティをすることになったんだよね。
俺は科学者だから、これから国に貢献してくれることを期待しているということだろう。
つーっと、ハンスとグリーンを両脇に伴ったローゼスが来た。
「シュドーったらモテモテですね。」
「向こうでは同性で子どもができることはありませんし、なんだかんだ同性愛にまだまだ寛容な空気ではなかったので、文化の違いに圧倒されています。」
「こちらも元々はそうでしたよ。ただ、女性が少なくなって、男性同士のカップルも多くなってはいましたけど。同性同士で子どもが得られるようになってからですかね。シュドーは男は嫌?」
「嫌って言うか…。よく分かりません。女の人さえ好きになったことがないので。男は考えてもいなかったから、ほんと…。」
「気持ちいいですよ?」
ローゼスさんはにっこり微笑む。
「僕は子どもの頃から女の子っぽくて、そのせいか女の子には評判がよくなかったんですよね。なんとなく、僕が『産む方』で相手は男性かなぁって思ってたから、実際に男の人にモテても嫌悪感はなくて。」
団長も綺麗な顔だから男性にもモテるけど、団長の場合、女性っぽいわけじゃないから、きちんと女性にもモテてるんだけど…。と、ローゼスさんは何故か俺をチラチラ見る。
「ハンスとグリーンから求愛されてるんですけど、ハンスは紳士だしグリーンは可愛いし、どっちも捨てがたくて。だってハンスはテクニシャンで焦らされるけど、グリーンは若さでがつがつくるから、どっちもよくって。ふたりともおっきいし。」
「はい?」
「この世界、重婚も許されるし、男同士の場合は子どもは体外受精なんで、どっちの子か分からない心配もないわけだし。困ったらどっちも選んでいいと思いますよ。」
「はい!!?」
あなたもしや、俺にナッツさんとプリ殿下両方の嫁になれと仰っている?
「3P、すごく気持ちいいですよ。」
うっとりした顔で勧められても困ります。
陛下はすぐに俺の引っ越し場所を定めてくれた。
そして、なんか偉そうな魔法使いたちが俺の離れをその家の庭に転移させてくれたのだ。
引っ越し先は使われていないお城の一角で、騎士団の詰所のお隣だ。
電気はないみたいだけど、水道は通ってるみたいだし、なんとかなるか。
ちょっとずつ整備しつつ、機材を引っ越しさせていこう。
城の敷地内で騎士団の詰所の隣に住むことになったということは、ナッツさんやローゼスさん、ハンスさん、グリーンさんにはこれからもよく会う機会があるということ。
そして、陛下やプリ=ン=セチア殿下にも。
この国に根を下ろしたからには、俺の知識で国をよくするお手伝いができればいい。
「やぁシュドー!その服も素敵だね!やっぱりシュドーには体のラインが出るくらいの細身のスタイルがいいね!」
「殿下!シュドー、こんなセクハラには付き合わなくていいですからね?」
豪華な王子服の殿下と白の騎士服(祝典時用?)を着たナッツさんはまだいがみ合ってる。
俺としてはあのモーニングでもよかったんだけど、どうしてもと言われて城で用意してもらった服を着ている。
燕尾服に近いのかな?
中のシャツはフリフリが多くて、燕尾の尻尾も長い。踊るとスカートみたいにふわりと揺れると思う。
「衣装を用意して下さって感謝します。こちらの世界の服はまだ調達できておりませんでしたので。」
あれよあれよと、この国の貴族たちに俺のお披露目パーティをすることになったんだよね。
俺は科学者だから、これから国に貢献してくれることを期待しているということだろう。
つーっと、ハンスとグリーンを両脇に伴ったローゼスが来た。
「シュドーったらモテモテですね。」
「向こうでは同性で子どもができることはありませんし、なんだかんだ同性愛にまだまだ寛容な空気ではなかったので、文化の違いに圧倒されています。」
「こちらも元々はそうでしたよ。ただ、女性が少なくなって、男性同士のカップルも多くなってはいましたけど。同性同士で子どもが得られるようになってからですかね。シュドーは男は嫌?」
「嫌って言うか…。よく分かりません。女の人さえ好きになったことがないので。男は考えてもいなかったから、ほんと…。」
「気持ちいいですよ?」
ローゼスさんはにっこり微笑む。
「僕は子どもの頃から女の子っぽくて、そのせいか女の子には評判がよくなかったんですよね。なんとなく、僕が『産む方』で相手は男性かなぁって思ってたから、実際に男の人にモテても嫌悪感はなくて。」
団長も綺麗な顔だから男性にもモテるけど、団長の場合、女性っぽいわけじゃないから、きちんと女性にもモテてるんだけど…。と、ローゼスさんは何故か俺をチラチラ見る。
「ハンスとグリーンから求愛されてるんですけど、ハンスは紳士だしグリーンは可愛いし、どっちも捨てがたくて。だってハンスはテクニシャンで焦らされるけど、グリーンは若さでがつがつくるから、どっちもよくって。ふたりともおっきいし。」
「はい?」
「この世界、重婚も許されるし、男同士の場合は子どもは体外受精なんで、どっちの子か分からない心配もないわけだし。困ったらどっちも選んでいいと思いますよ。」
「はい!!?」
あなたもしや、俺にナッツさんとプリ殿下両方の嫁になれと仰っている?
「3P、すごく気持ちいいですよ。」
うっとりした顔で勧められても困ります。
52
お気に入りに追加
1,013
あなたにおすすめの小説

これはハッピーエンドだ!~モブ妖精、勇者に恋をする~
ツジウチミサト
BL
現実世界からRPGゲームの世界のモブ妖精として転生したエスは、魔王を倒して凱旋した勇者ハルトを寂しそうに見つめていた。彼には、相思相愛の姫と結婚し、仲間を初めとした人々に祝福されるというハッピーエンドが約束されている。そんな彼の幸せを、好きだからこそ見届けられない。ハルトとの思い出を胸に、エスはさよならも告げずに飛び立っていく。
――そんな切ない妖精に教えるよ。これこそが、本当のハッピーエンドだ!
※ノリと勢いで書いた30分くらいでさくっと読めるハッピーエンドです。全3話。他サイトにも掲載しています。
婚約破棄された婚活オメガの憂鬱な日々
月歌(ツキウタ)
BL
運命の番と巡り合う確率はとても低い。なのに、俺の婚約者のアルファが運命の番と巡り合ってしまった。運命の番が出逢った場合、二人が結ばれる措置として婚約破棄や離婚することが認められている。これは国の法律で、婚約破棄または離婚された人物には一生一人で生きていけるだけの年金が支給される。ただし、運命の番となった二人に関わることは一生禁じられ、破れば投獄されることも。
俺は年金をもらい実家暮らししている。だが、一人で暮らすのは辛いので婚活を始めることにした。
【完結】塩対応の同室騎士は言葉が足らない
ゆうきぼし/優輝星
BL
騎士団養成の寄宿学校に通うアルベルトは幼いころのトラウマで閉所恐怖症の発作を抱えていた。やっと広い二人部屋に移動になるが同室のサミュエルは塩対応だった。実はサミュエルは継承争いで義母から命を狙われていたのだ。サミュエルは無口で無表情だがアルベルトの優しさにふれ少しづつ二人に変化が訪れる。
元のあらすじは塩彼氏アンソロ(2022年8月)寄稿作品です。公開終了後、大幅改稿+書き下ろし。
無口俺様攻め×美形世話好き
*マークがついた回には性的描写が含まれます。表紙はpome村さま
他サイトも転載してます。
侯爵様の愛人ですが、その息子にも愛されてます
muku
BL
魔術師フィアリスは、地底の迷宮から湧き続ける魔物を倒す使命を担っているリトスロード侯爵家に雇われている。
仕事は魔物の駆除と、侯爵家三男エヴァンの家庭教師。
成人したエヴァンから突然恋心を告げられたフィアリスは、大いに戸惑うことになる。
何故ならフィアリスは、エヴァンの父とただならぬ関係にあったのだった。
汚れた自分には愛される価値がないと思いこむ美しい魔術師の青年と、そんな師を一心に愛し続ける弟子の物語。

ゲーム世界の貴族A(=俺)
猫宮乾
BL
妹に頼み込まれてBLゲームの戦闘部分を手伝っていた主人公。完璧に内容が頭に入った状態で、気がつけばそのゲームの世界にトリップしていた。脇役の貴族Aに成り代わっていたが、魔法が使えて楽しすぎた! が、BLゲームの世界だって事を忘れていた。

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
【完結】僕の大事な魔王様
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。
「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」
魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。
俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/11……完結
2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位
2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位
2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
2023/09/21……連載開始
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる