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最終話 愛は続いて
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結婚して早いもので20年が経った。
ジュース様とカーラ様は神の御許に行き、ビネガー様は家令にも先立たれ、さすがにめっきり老け込んでしまい、もしかしたらもう長くないかもしれない。
10年前に退位したジャスティ様とオリーブ様は、子育てをしながら自分たちの親に寄り添い、還暦が近づいた今は離宮でのんびりされている。
マリアは自分で言っていたように隣国の妃になり、ピクルスは今ではヘリオス公爵だ。
マリアはすっかり隣国を掌握してしまったし、ピクルスはビネガー様を支えながらしっかり領地を回している。
ビクトリアはある年頃までは、アルフォンスの妃になりたがっていたが、血縁関係を理解できるようになり、初恋を終わらせた。
失恋を慰めたグリーンフィールド侯爵家の嫡男と、つい先日結婚式をあげたばかり。
そして俺たちは、今では陛下と王妃。
まさか、自分が王妃になる人生になるなんて思いもしなかったな。
俺は、その他大勢の人間だと思っていたのに。
「久しぶり!ジェニー!」
「いつ見ても変わらないね。ミルキィ!」
「本当。羨ましいわよね。さすが世界に名だたる化粧品メーカー、アクオスブランドの広告塔だわ。肌艶々で皺もないし……。」
「まあね!それほどでもあるよ!」
「でも、リリーは魅力的になったよ。また胸が大きくなってない?」
「ふふふ。旦那様のおかげかしら。」
「きゃあ!えっち!」
「君たちいいんだけど、私たちも近くでチェスをしているからね?」
フォールから指摘が入っちゃった。
「それにしてもさあ、まさかアルフォンスがウチのトリエッティを見初めるなんてねえ。まあ、ボクに似てかわいいから仕方ないね!」
本当にね。と俺たちは笑い合う。
俺たちにはアルフォンスの後に3人の王子が出来た。
男ばっかりでむさ苦しいけど、遠慮がなくて賑やかだ。
愛は続く。
これからもずっと。
フォールと視線を交わして、微笑みあう。
腹の淫紋は、赤い糸の証明のように、いつまでも赤く、くっきり刻まれている。
ジュース様とカーラ様は神の御許に行き、ビネガー様は家令にも先立たれ、さすがにめっきり老け込んでしまい、もしかしたらもう長くないかもしれない。
10年前に退位したジャスティ様とオリーブ様は、子育てをしながら自分たちの親に寄り添い、還暦が近づいた今は離宮でのんびりされている。
マリアは自分で言っていたように隣国の妃になり、ピクルスは今ではヘリオス公爵だ。
マリアはすっかり隣国を掌握してしまったし、ピクルスはビネガー様を支えながらしっかり領地を回している。
ビクトリアはある年頃までは、アルフォンスの妃になりたがっていたが、血縁関係を理解できるようになり、初恋を終わらせた。
失恋を慰めたグリーンフィールド侯爵家の嫡男と、つい先日結婚式をあげたばかり。
そして俺たちは、今では陛下と王妃。
まさか、自分が王妃になる人生になるなんて思いもしなかったな。
俺は、その他大勢の人間だと思っていたのに。
「久しぶり!ジェニー!」
「いつ見ても変わらないね。ミルキィ!」
「本当。羨ましいわよね。さすが世界に名だたる化粧品メーカー、アクオスブランドの広告塔だわ。肌艶々で皺もないし……。」
「まあね!それほどでもあるよ!」
「でも、リリーは魅力的になったよ。また胸が大きくなってない?」
「ふふふ。旦那様のおかげかしら。」
「きゃあ!えっち!」
「君たちいいんだけど、私たちも近くでチェスをしているからね?」
フォールから指摘が入っちゃった。
「それにしてもさあ、まさかアルフォンスがウチのトリエッティを見初めるなんてねえ。まあ、ボクに似てかわいいから仕方ないね!」
本当にね。と俺たちは笑い合う。
俺たちにはアルフォンスの後に3人の王子が出来た。
男ばっかりでむさ苦しいけど、遠慮がなくて賑やかだ。
愛は続く。
これからもずっと。
フォールと視線を交わして、微笑みあう。
腹の淫紋は、赤い糸の証明のように、いつまでも赤く、くっきり刻まれている。
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