何者かになりたかった、だが王子の嫁になりたかったわけじゃない。

じぃじぃ（ヘリオス公爵と孫）

私は今、猛烈に感動している！

ブレインは幼いころからカリブに似てしっかりしすぎている子どもだった。
いい子なんだが、子どもらしくない。

フォールももういい大人だし………。息子より性格は陛下に似たようだな。一緒に酒を飲みながらチェスでもしようか。


しかしこのピクルスの可愛らしさは何なんだ！


薔薇色に頬を染めた息子そっくりの孫が、人懐っこく上目遣いで目を輝かせる。

うちの子、こんなに愛嬌なかった！


「おじいさま、はじめまして。ピクルスです！」

マリアより可愛らしいのでは。

オリーブは母親似だったが、まさに私の愛する妻に生き写し！


「ピクルスとマリアは普段どんなことをして過ごしているのかな？」

「私は女王様ごっこをしているの。」

「女王様ごっこ？」


まさか縛ったりするやつではあるまいな！


「私は将来どこかの国の王妃になるでしょう？だから、地図を広げて、自分がこの国の妃ならどうやって国を守るか考えるのよ！」

「僕はお姉様を攻める敵国役なの！でもまだだいたいお姉様にまけちゃうの！」

マリアはしっかりしているのだな。


「じゃあ二人とも、プレゼントを贈ってあげるから好きなものを何でもいいなさい。」


「「わあい！おじいさま大好き！」」



「お父様…………」

デレデレすぎて、オリーブもびっくり。