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目が覚めると殿下がベッドの下で土下座していた
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「えっ。」
なんだか疲れていたみたいでぐっすり眠ってしまって、朝、小鳥のさえずりとともに目を開けると。
なんということでしょう。
フォール殿下がベッドの下で俺に土下座をしていたのです。
「で、殿下!いつからそこにそうしていらっしゃったのですか!」
駆け寄ると、体が冷たい。
「ひ、一晩?」
一晩!!そんなことしたら風邪もひくし、体をおかしくするよ!
ヒールをかけておく。
「ジェニー。愚かでクズな男の言い訳を聞いてくれないか。」
「聞きます、聞きますから!今暖かい飲み物を用意します!」
殿下はぐすぐす泣きながら、話してくれた。
俺が小さい頃、変装していた殿下と俺は会っていた。
そういえば、お城のお茶会…。
意地悪な子に嫌味を言われて突き飛ばされていた男の子……。いたなぁ。あれ、殿下だったのか。
そのころから俺が好きで?
婚約者にしようとしたらアクオス公爵家が妨害してきて?
それでウチは貧乏に?!
王家がこっそり補填を…。
卒業したら婚約を申し込むつもりだった?
媚薬を盛られたけど、実はそこまで効いてなくて…………
ずっと………好きだった俺をモノにするチャンスだと…
「最低!!!最っ低!!!!!!!!!」
殿下のことちょっと好きだったけど、嫌いになりました。
なんだか疲れていたみたいでぐっすり眠ってしまって、朝、小鳥のさえずりとともに目を開けると。
なんということでしょう。
フォール殿下がベッドの下で俺に土下座をしていたのです。
「で、殿下!いつからそこにそうしていらっしゃったのですか!」
駆け寄ると、体が冷たい。
「ひ、一晩?」
一晩!!そんなことしたら風邪もひくし、体をおかしくするよ!
ヒールをかけておく。
「ジェニー。愚かでクズな男の言い訳を聞いてくれないか。」
「聞きます、聞きますから!今暖かい飲み物を用意します!」
殿下はぐすぐす泣きながら、話してくれた。
俺が小さい頃、変装していた殿下と俺は会っていた。
そういえば、お城のお茶会…。
意地悪な子に嫌味を言われて突き飛ばされていた男の子……。いたなぁ。あれ、殿下だったのか。
そのころから俺が好きで?
婚約者にしようとしたらアクオス公爵家が妨害してきて?
それでウチは貧乏に?!
王家がこっそり補填を…。
卒業したら婚約を申し込むつもりだった?
媚薬を盛られたけど、実はそこまで効いてなくて…………
ずっと………好きだった俺をモノにするチャンスだと…
「最低!!!最っ低!!!!!!!!!」
殿下のことちょっと好きだったけど、嫌いになりました。
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