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こんのバカ息子がぁ!
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「この痴れ者が!歯を食いしばれ!」
「うぐぅ!!」
「お、オリーブ。ちょっと落ち着いて」
オリーブ妃は息子・フォールを吹っ飛ばした。
「私はこんな屑に息子を育てた覚えはない!」
息子の嫁の侍従につけたクロールから可愛い嫁に関する報告を受けたオリーブは怒っていた。
これ幸いと媚薬に酔った振りをして、意中の人の純潔を奪い、淫紋を刻むという強行に出た息子。
可哀そうにジェニーは、息子が彼を本当に愛しているとはこれっぽっちも思っていない。
自己評価が低いことも相まって、「事故」の責任で淫紋が消える出産まで「妃」にしたに過ぎず、淫紋が消えれば子を奪われて離縁となり、辺境の地へ送られる――――そう、思っているとのこと。
子どもも今後の縁談も諦めるので、仕事を融通してほしいと言ったらしい。
このクソガキがぁああ!
「申し開きもありません!私は悪い狼に成り下がっておりました!」
「分かればよし!座れ!」
しゅんとしてソファに座る。
「本来どうすればよかったか分かるな?」
「襲う前に誠心誠意プロポーズが先でした…。なんならその場では我慢するべきでした。例えジェニーが真っ裸ですぐそばにいたとしても…。己の分身を痛めつけてでもッ。」
「そうだ。紳士たる者、己の欲望くらい制御できなくてどうする。陛下もな、私がお預けすればおりこうさんに半年も我慢したぞ。お前を身ごもっているときのことだ。いいか、身ごもれば交接はお預けだ。」
「お預け!」
「常識だ!その間は自分でどうにかしろ!浮気はもちろん商売女を買うのも私は許さん。」
ぎろりとオリーブの目が光る。
「お、オリーブ。前々から思ってたんだけどちょっと厳しくない…?」
「厳しくない。私はしなくても平気。それともジャスティは浮気願望がおありですか?」
「うん、オリーブが正しい。フォール、お母さんの言うことは絶対だから聞きなさい。」
「母上、私はどうすれば……。」
「やってしまったことは仕方がない。これから、ジェニーの信頼を得、愛を得ることに尽力しなさい。それまで子づくりをすることは許しません。同衾しても添い寝まで!」
「は、ははぁ。」
フォールはひれ伏した。
部屋に戻ったらジェニーにも土下座しよう…。
「うぐぅ!!」
「お、オリーブ。ちょっと落ち着いて」
オリーブ妃は息子・フォールを吹っ飛ばした。
「私はこんな屑に息子を育てた覚えはない!」
息子の嫁の侍従につけたクロールから可愛い嫁に関する報告を受けたオリーブは怒っていた。
これ幸いと媚薬に酔った振りをして、意中の人の純潔を奪い、淫紋を刻むという強行に出た息子。
可哀そうにジェニーは、息子が彼を本当に愛しているとはこれっぽっちも思っていない。
自己評価が低いことも相まって、「事故」の責任で淫紋が消える出産まで「妃」にしたに過ぎず、淫紋が消えれば子を奪われて離縁となり、辺境の地へ送られる――――そう、思っているとのこと。
子どもも今後の縁談も諦めるので、仕事を融通してほしいと言ったらしい。
このクソガキがぁああ!
「申し開きもありません!私は悪い狼に成り下がっておりました!」
「分かればよし!座れ!」
しゅんとしてソファに座る。
「本来どうすればよかったか分かるな?」
「襲う前に誠心誠意プロポーズが先でした…。なんならその場では我慢するべきでした。例えジェニーが真っ裸ですぐそばにいたとしても…。己の分身を痛めつけてでもッ。」
「そうだ。紳士たる者、己の欲望くらい制御できなくてどうする。陛下もな、私がお預けすればおりこうさんに半年も我慢したぞ。お前を身ごもっているときのことだ。いいか、身ごもれば交接はお預けだ。」
「お預け!」
「常識だ!その間は自分でどうにかしろ!浮気はもちろん商売女を買うのも私は許さん。」
ぎろりとオリーブの目が光る。
「お、オリーブ。前々から思ってたんだけどちょっと厳しくない…?」
「厳しくない。私はしなくても平気。それともジャスティは浮気願望がおありですか?」
「うん、オリーブが正しい。フォール、お母さんの言うことは絶対だから聞きなさい。」
「母上、私はどうすれば……。」
「やってしまったことは仕方がない。これから、ジェニーの信頼を得、愛を得ることに尽力しなさい。それまで子づくりをすることは許しません。同衾しても添い寝まで!」
「は、ははぁ。」
フォールはひれ伏した。
部屋に戻ったらジェニーにも土下座しよう…。
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