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最終話
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「向こうは犯罪者だろうが気にしないらしいから、性欲が強すぎる性犯罪者から見繕って、追加で送ることになったってさ。こちらで言うところの高位貴族から順に子どもを産んでもらっているらしいけど、もっと嫁はいた方がいいからね。」
僕はソファに腰掛けて、りんごをつまむ。
向かいに腰掛けているカナリアが、器用にベビーグッズをちくちくと作っている。
「器用だなあ。」
「できる方がやればいいんだよ。ねー、レオーネ。」
「はぁい!」
駄女神だった娘は、2歳になるまではこのままの大きさらしい。
顕現した女神だから、いつのまにかいなくなってしまうのではないか、と不安で夜中に泣いちゃったら、永遠の女神の一生の中で、人間としての一生分くらい普通に生きますよ。と言われて嬉しくて…。
でも悔しいから言ってやらない。
「でも、リリーナ様のことだから、マイプリティエンジェル=ローズウッド公爵令息も送りつけるって思ってたんだけどな。さすがに我慢したか。」
「アンドレは性犯罪者だったけど、やらかしたとはいえ、アレは頭が足りないだけだからね。ちゃんとしないと嫁として送るぞ、って脅して、公爵としての再教育を父子で受けさせているんだって。オオワシ王国の王妃様がビシバシやってるらしい。真面目に勉強しているみたいだよ。」
「スカイ王子の即位も近いもんね。しっかりしてて安心だもんなー。まだ王妃様だけど、国を空けてもいいくらいあそこは落ち着いてるんだね。」
「アリア妃もいるしね。」
よっこらしょ、と。腰がいたい。
ソファと腰の間のクッションを直す。
お腹もだいぶおっきくなってきて、皮が下に引っ張られる。
妊娠線できてたらカナリアに直してもらうんだ。
…………ん、
おなか、
いたっ。
痛いぞ!?
「お父様!うまれますっ!」
「何っ!!」
カナリアは縫物を投げ捨てて、僕をお姫様のように抱っこした。
「ドクター、控えているだろう、ついに来た!」
カナリアの号令で控えていた医師が来る。
すっごく痛くて、苦しくて。
それで生まれてきた子の顔を見たら、大変だった記憶はぽこーんとどっかに飛んで行っちゃった。
「アポロン。この子はアポロン。」
お日様のように明るい、我が家の太陽になりますように。
黒い髪は僕譲り。
お目目はお父さんかな?
「カナリア。僕ってさ、これからもいろいろ突っ走ると思うけど、よろしくね。」
「うん、もちろんだよ。君がどんなに無双してもついてこれるのは私だけだよ。」
ふくふくの生まれたばかりの赤ちゃん。
『おとーとは初めてです!』と幸せそうに眺めるレオーネ。
僕は今はお飾り嫁じゃないけれど、第三王子の妻として、無双する。
出産の疲れで眠った僕は、これからの幸せな時間を夢に見る。
end
僕はソファに腰掛けて、りんごをつまむ。
向かいに腰掛けているカナリアが、器用にベビーグッズをちくちくと作っている。
「器用だなあ。」
「できる方がやればいいんだよ。ねー、レオーネ。」
「はぁい!」
駄女神だった娘は、2歳になるまではこのままの大きさらしい。
顕現した女神だから、いつのまにかいなくなってしまうのではないか、と不安で夜中に泣いちゃったら、永遠の女神の一生の中で、人間としての一生分くらい普通に生きますよ。と言われて嬉しくて…。
でも悔しいから言ってやらない。
「でも、リリーナ様のことだから、マイプリティエンジェル=ローズウッド公爵令息も送りつけるって思ってたんだけどな。さすがに我慢したか。」
「アンドレは性犯罪者だったけど、やらかしたとはいえ、アレは頭が足りないだけだからね。ちゃんとしないと嫁として送るぞ、って脅して、公爵としての再教育を父子で受けさせているんだって。オオワシ王国の王妃様がビシバシやってるらしい。真面目に勉強しているみたいだよ。」
「スカイ王子の即位も近いもんね。しっかりしてて安心だもんなー。まだ王妃様だけど、国を空けてもいいくらいあそこは落ち着いてるんだね。」
「アリア妃もいるしね。」
よっこらしょ、と。腰がいたい。
ソファと腰の間のクッションを直す。
お腹もだいぶおっきくなってきて、皮が下に引っ張られる。
妊娠線できてたらカナリアに直してもらうんだ。
…………ん、
おなか、
いたっ。
痛いぞ!?
「お父様!うまれますっ!」
「何っ!!」
カナリアは縫物を投げ捨てて、僕をお姫様のように抱っこした。
「ドクター、控えているだろう、ついに来た!」
カナリアの号令で控えていた医師が来る。
すっごく痛くて、苦しくて。
それで生まれてきた子の顔を見たら、大変だった記憶はぽこーんとどっかに飛んで行っちゃった。
「アポロン。この子はアポロン。」
お日様のように明るい、我が家の太陽になりますように。
黒い髪は僕譲り。
お目目はお父さんかな?
「カナリア。僕ってさ、これからもいろいろ突っ走ると思うけど、よろしくね。」
「うん、もちろんだよ。君がどんなに無双してもついてこれるのは私だけだよ。」
ふくふくの生まれたばかりの赤ちゃん。
『おとーとは初めてです!』と幸せそうに眺めるレオーネ。
僕は今はお飾り嫁じゃないけれど、第三王子の妻として、無双する。
出産の疲れで眠った僕は、これからの幸せな時間を夢に見る。
end
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