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あっけない幕引きと交渉成立
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「ああ、サタン閣下あ!もうダメです。墜落します!」
「いったい何が………!科学も未発達、か弱い種じゃなかったのか!?」
星雲連盟はそうして墜落していく。
そこには容赦なく魔法攻撃があたり、光る網に捕らえられていく。
「女神パワーさくれつ!レオーネがんばる!」
「えらいぞ!レオーネちゃん!」
フェニックス王国の陛下たちは孫娘にデレデレである。
「うん、うち漏らしもないみたい。」
各地の王から異変なしの報告を受けて、僕はぼろぼろになった偉そうな人を見る。
「お前らか………。」
身動きがとれるのは二人。
翠色の髪に山羊のような角のキラキラした黒髪の人と、黒い翼の金髪の人。
「無理するなよ、まだ目立たないとはいえ」
「分かってるよ。」
「おとうさま、レオーネ加護する。」
そう、僕は妊夫である。忘れがちだけど。
「大丈夫ですよ。私もいるのですよ。」
「頼りにしてる、リリーナ。」
「サタン閣下。彼ら強いですね。」
「ああ。デーモン。私はあの黒髪の小柄な子が欲しい。」
「私はあっちの女騎士が欲しいです。」
目の前の美人たちに微笑むと、微笑み返してくれた。
浮かれ気分は一転し、気がついたら惨敗で。一同拘束されていた。
「あれ………?」
「さあ、抗弁の機会を与えよう。何が狙いだ。まだ戦力はあるのか。」
ひい!
黒髪黒目の美人が怖い!
実はかくかくしかじかで…………
そう言うと、彼らは何やら相談する。
「つまり、生殖能力の高い人に嫁に来て欲しいっていうことでしょ?田舎の集団見合いみたいなもんだよね。あのさあ、何でも争いふっかけて解決しようとするんじゃないの。だいたいのことは話し合いで解決出来るんだからね。」
あれ?
「もう二度と僕たちに迷惑かけないって約束するなら、お嫁さん見繕ってあげるね?」
「いったい何が………!科学も未発達、か弱い種じゃなかったのか!?」
星雲連盟はそうして墜落していく。
そこには容赦なく魔法攻撃があたり、光る網に捕らえられていく。
「女神パワーさくれつ!レオーネがんばる!」
「えらいぞ!レオーネちゃん!」
フェニックス王国の陛下たちは孫娘にデレデレである。
「うん、うち漏らしもないみたい。」
各地の王から異変なしの報告を受けて、僕はぼろぼろになった偉そうな人を見る。
「お前らか………。」
身動きがとれるのは二人。
翠色の髪に山羊のような角のキラキラした黒髪の人と、黒い翼の金髪の人。
「無理するなよ、まだ目立たないとはいえ」
「分かってるよ。」
「おとうさま、レオーネ加護する。」
そう、僕は妊夫である。忘れがちだけど。
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「頼りにしてる、リリーナ。」
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「ああ。デーモン。私はあの黒髪の小柄な子が欲しい。」
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「あれ………?」
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ひい!
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そう言うと、彼らは何やら相談する。
「つまり、生殖能力の高い人に嫁に来て欲しいっていうことでしょ?田舎の集団見合いみたいなもんだよね。あのさあ、何でも争いふっかけて解決しようとするんじゃないの。だいたいのことは話し合いで解決出来るんだからね。」
あれ?
「もう二度と僕たちに迷惑かけないって約束するなら、お嫁さん見繕ってあげるね?」
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