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夜会の罠
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「勇者ミリオン、旧姓ミリオン=バード公爵令息にこれまでの貢献を湛え、公爵位を与える!以後、ミリオン=デーア公爵となる。加えて、第三王子カナリア=アシェル=フェニックスとの婚約が成立したことをここで発表する!婚礼は三か月後となる。カナリアとミリオンはこの国、いや世界の平和のため、王となるアルカナをともに支えてくれることだろう!」
わぁぁ!と会場が揺れた。
僕はカナリアの隣で手を振る。
えっと、前世で見たよ。
ロイヤルファミリーのお手振りはこう脇をしめて、手首だけふりふり~。
ちょっとだけ首を傾げるんだよね~。
「カナリア殿下、ミリオン様!おめでとうございます!」
貴族が代わる代わる挨拶しにくる。
本当だったら、いの一番にバード公爵家が来るべきなんだけど、隅っこの方で(叔母が)すごい顔をしているから、アレは来ないだろうな。叔父さんは良い人なんだけど、叔母のお守りが大変そうだなぁ。惚れた弱みなんだろうな…。どこが良かったのか分からないけど。蓼食う虫も好き好きって言うからな。
「カナリア殿下ぁ。ミリオン様ぁ。おめでとうございますぅ。」
「お、おめでとうございます…。」
ちょっとふくよかになったマチルダが半ば強引にフィッシュ伯爵をひっぱって現れた。
フィッシュ伯爵はこっちを見ようともしない。
なんでだろう。
「フィッシュ伯爵…。お気分がすぐれないんですか?デザートに僕が新しいスイーツを出しているんです。アイスクリームといって冷たくてさっぱりしますよ。どうぞ休憩されて召し上がってください。」
「いや。大丈夫…(隣のカナリア殿下が怖いだけだからぁああ!目で殺しにかかってるから!!)」
「そういえばもしかして、マチルダ…。」
「そうなのぉ。赤ちゃんが出来たのよぉ。」
「うわぁ、おめでとう!」
「カナリア殿下、ミリオン様、おめでとうございます。」
マチルダたちと入れ替わりにアルカナ殿下とバニラ様。
深紅の正装が豪華で素敵。
「これからよろしくお願いします。兄弟が増えて嬉しいです。」
「アルカナ様、カナリア殿下。少し、ミリオン様をお借りしてもよろしいですか?」
「ああ、私はカナリアと話がしたいし、妃同士の交流も必要だろう。いいよな、カナリア。」
「そうですね。将来の王妃と王弟妃としてこれから一緒にお茶会を開くこともあるでしょうし。」
「ありがとうございます。ねえ、ミリオン様。デザートについて教えてくださるとうれしいわ。」
バニラ様について、個室に向かう。
ロイヤルファミリー分は個室に用意されているのだ。
扉を開くと、そこには。
「ミリオン様。おめでとうございます。」
ルイーダがいた。
わぁぁ!と会場が揺れた。
僕はカナリアの隣で手を振る。
えっと、前世で見たよ。
ロイヤルファミリーのお手振りはこう脇をしめて、手首だけふりふり~。
ちょっとだけ首を傾げるんだよね~。
「カナリア殿下、ミリオン様!おめでとうございます!」
貴族が代わる代わる挨拶しにくる。
本当だったら、いの一番にバード公爵家が来るべきなんだけど、隅っこの方で(叔母が)すごい顔をしているから、アレは来ないだろうな。叔父さんは良い人なんだけど、叔母のお守りが大変そうだなぁ。惚れた弱みなんだろうな…。どこが良かったのか分からないけど。蓼食う虫も好き好きって言うからな。
「カナリア殿下ぁ。ミリオン様ぁ。おめでとうございますぅ。」
「お、おめでとうございます…。」
ちょっとふくよかになったマチルダが半ば強引にフィッシュ伯爵をひっぱって現れた。
フィッシュ伯爵はこっちを見ようともしない。
なんでだろう。
「フィッシュ伯爵…。お気分がすぐれないんですか?デザートに僕が新しいスイーツを出しているんです。アイスクリームといって冷たくてさっぱりしますよ。どうぞ休憩されて召し上がってください。」
「いや。大丈夫…(隣のカナリア殿下が怖いだけだからぁああ!目で殺しにかかってるから!!)」
「そういえばもしかして、マチルダ…。」
「そうなのぉ。赤ちゃんが出来たのよぉ。」
「うわぁ、おめでとう!」
「カナリア殿下、ミリオン様、おめでとうございます。」
マチルダたちと入れ替わりにアルカナ殿下とバニラ様。
深紅の正装が豪華で素敵。
「これからよろしくお願いします。兄弟が増えて嬉しいです。」
「アルカナ様、カナリア殿下。少し、ミリオン様をお借りしてもよろしいですか?」
「ああ、私はカナリアと話がしたいし、妃同士の交流も必要だろう。いいよな、カナリア。」
「そうですね。将来の王妃と王弟妃としてこれから一緒にお茶会を開くこともあるでしょうし。」
「ありがとうございます。ねえ、ミリオン様。デザートについて教えてくださるとうれしいわ。」
バニラ様について、個室に向かう。
ロイヤルファミリー分は個室に用意されているのだ。
扉を開くと、そこには。
「ミリオン様。おめでとうございます。」
ルイーダがいた。
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