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熟年編
うみべのあおかん
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ゼロに手を引かれて砂浜を歩くと、やがてゴツゴツした岩が見えた。
磯の匂いはしょっぱくて、サンダルに砂が入り込むけど波に洗われて気持ちいい。
足元をよく見ると、赤ちゃんの爪のようなかわいらしい貝殻や、小さなカニ、魚がたくさん見える。
「魚がいっぱいいそうですね。釣りも行くんでしたっけ。」
「別のところで別の日にね。」
やっぱりゼロは拗ねている。
どことなく機嫌が悪そう。
「さて。」
ゼロが振り返る。
「ここは人気もない。あいつらからは見えない。二人っきりだ。」
「いいですよ?」
岩陰に身を寄せて、唇を重ねる。
「………ン。」
「旅行中、ずっと君を腕の中に抱きたかった。」
眼鏡の奥の緑の瞳に熱がこもる。
「ゼロ………。」
空が見てる。
太陽も、雲も。
飛んでいるあの鳥たちも。
家の外なのに、乱れてしまう。
ゼロはつーと、シュヴァリエの白いパーカーの前を開けた。
陥没した胸の飾りは桃色で、ゼロの愛を受けると顔を出した。
開けたパーカーの中に、端正な顔が埋まり、恥ずかしくなる。
ちゅぱちゅぱと音がして、吸われている。
「……は、はあん。あん。っ。」
ほしい。
ゼロがほしい。
「ああ、もうっ、ください。おくに。ぜろのおっ。」
外だとか関係ない。
ゼロはやっと不敵に笑って。
二人は裸で存分に抱き合った。
磯の匂いはしょっぱくて、サンダルに砂が入り込むけど波に洗われて気持ちいい。
足元をよく見ると、赤ちゃんの爪のようなかわいらしい貝殻や、小さなカニ、魚がたくさん見える。
「魚がいっぱいいそうですね。釣りも行くんでしたっけ。」
「別のところで別の日にね。」
やっぱりゼロは拗ねている。
どことなく機嫌が悪そう。
「さて。」
ゼロが振り返る。
「ここは人気もない。あいつらからは見えない。二人っきりだ。」
「いいですよ?」
岩陰に身を寄せて、唇を重ねる。
「………ン。」
「旅行中、ずっと君を腕の中に抱きたかった。」
眼鏡の奥の緑の瞳に熱がこもる。
「ゼロ………。」
空が見てる。
太陽も、雲も。
飛んでいるあの鳥たちも。
家の外なのに、乱れてしまう。
ゼロはつーと、シュヴァリエの白いパーカーの前を開けた。
陥没した胸の飾りは桃色で、ゼロの愛を受けると顔を出した。
開けたパーカーの中に、端正な顔が埋まり、恥ずかしくなる。
ちゅぱちゅぱと音がして、吸われている。
「……は、はあん。あん。っ。」
ほしい。
ゼロがほしい。
「ああ、もうっ、ください。おくに。ぜろのおっ。」
外だとか関係ない。
ゼロはやっと不敵に笑って。
二人は裸で存分に抱き合った。
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