わんこな庶務は魔王な生徒会長に憧れる

竜鳴躍

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男同士で抜きっこなんてふつう

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風呂場でこういうこと(抜きっこ)をするのは普通なんですか?って聞いたら、先輩は普通って言ってた。

そうなんだ。ゼロ先輩は何でも知ってるなあ。

勉強頑張って赤点を回避したら、ご褒美にもっと気持ちいいこと教えてくれるって。


どんなことなんだろう。

ちょっとドキドキする。


刺激的なお風呂の後は、すっきりさっぱり綺麗になって、寮から運んだ自分の荷物からパジャマを着こんだ。



「……えっ。」


隣で質のいいキッチリしたパジャマに着替えたゼロ先輩が、こっちを見てる。


「なんかおかしいでしょうか。」









パジャマ?というよりもはや着ぐるみに近いような、もこもこした夜着のパーカー部分には、犬のような耳がついている。

なぜそんなパジャマ。



「犬?」


「そうなんですよ、かわいいでしょう!こんなパジャマがあったらいいなぁって思って、手作りしたんですよ。ちょっと大変だったけど。」


「……君は器用だね。」

「これだけ大きいと、かわいいのが好きでもなかなかないですし。理解してもらえないですし。ほら、うちは質実剛健なので。だから自分で作らないと。」



先輩もこういうの興味ありますか!と聞かれたので、まあ…(見る分には)と答えたら、なんだかヤル気を出してきたので、そのうちシュヴァリエは私の分も作ってくる気がする。



「ふふふふっ。ゼロ先輩は何かなぁ、猫さん系な気がします。猫、お好きですか。」



この手先の器用な庶務がコスプレ衣装を作るのも得意だとは思わなかったが、それならばテスト明けから動く学園祭の企画で大いに役に立ってもらおうじゃないか。
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