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魔王様苛立つ
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何を襲われそうになっているんだ?
あいつは。
何をやっているんだ!オリエくんは!
あの変態を学園長室まで連行したら、ズボンのポケットからパンツが落ちたので、ははあ、こいつが犯人か。と理解した。
侍従に速攻で洗濯させてアイロンで乾かして返しはしたが、やはり返さないで焼却するべきだっただろうか。
新しいパンツはオリエ君が手に入れていたし。
オリエ君はシュヴァリエと距離が近いが、友人というより母親のようで、安心できる。
ガナッシュはかわいい仔リス。あいつも無害。問題ない。
だが他の男はだめだ。
寮生活などもってのほか。
いつ誰が性的な目で眺めて、脳内で穢しているやら。
「先輩?」
帰りの馬車。
シュヴァリエが私を心配げに見つめる。
無垢な瞳。
「なんだ?」
「先輩、ずっと不機嫌だなって。」
こいつを自分のものにしたい。
でも、そんな無責任なことはできない。
レイナにも、こいつにも。
この気持ちは封じなければならないものなのだ。
だって立ち場は捨てられない。
私は宰相になり、彼は辺境伯になり、辺境を守護する。
ともに大事な家系だ。
兄弟がいればよかった、と。
これ程一人っ子を悔いたことはない。
だが。
制御しきれるほど、わたしは成熟していない。
「君にイライラしている。少し、意地悪がしたい。」
シュヴァリエは大きく目を見開いて。
「構いませんよ。ぶつけて下さい。私は丈夫ですから。」
そういうところだ。
意味を分かっていないくせに。
あいつは。
何をやっているんだ!オリエくんは!
あの変態を学園長室まで連行したら、ズボンのポケットからパンツが落ちたので、ははあ、こいつが犯人か。と理解した。
侍従に速攻で洗濯させてアイロンで乾かして返しはしたが、やはり返さないで焼却するべきだっただろうか。
新しいパンツはオリエ君が手に入れていたし。
オリエ君はシュヴァリエと距離が近いが、友人というより母親のようで、安心できる。
ガナッシュはかわいい仔リス。あいつも無害。問題ない。
だが他の男はだめだ。
寮生活などもってのほか。
いつ誰が性的な目で眺めて、脳内で穢しているやら。
「先輩?」
帰りの馬車。
シュヴァリエが私を心配げに見つめる。
無垢な瞳。
「なんだ?」
「先輩、ずっと不機嫌だなって。」
こいつを自分のものにしたい。
でも、そんな無責任なことはできない。
レイナにも、こいつにも。
この気持ちは封じなければならないものなのだ。
だって立ち場は捨てられない。
私は宰相になり、彼は辺境伯になり、辺境を守護する。
ともに大事な家系だ。
兄弟がいればよかった、と。
これ程一人っ子を悔いたことはない。
だが。
制御しきれるほど、わたしは成熟していない。
「君にイライラしている。少し、意地悪がしたい。」
シュヴァリエは大きく目を見開いて。
「構いませんよ。ぶつけて下さい。私は丈夫ですから。」
そういうところだ。
意味を分かっていないくせに。
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