63 / 67
通常運転のロイシンとその遺伝子たち
しおりを挟む
「女の子~♪女の子ぉ~♪」
ロイ陛下は執務の合間にレースやフリルがいっぱいのベビードレスを量産している。
ピンクとか花柄の生地がものすごく多い。
「着ぐるみもやっぱりほしいよねぇ~。お耳にリボンとかお花がついてるのがいいなぁ~。」
「もう、まだ女の子って決まってるわけじゃないのに。」
「ロイお義父様ったら…。」
慣れた様子の王妃のシンと、困惑する王太子妃のアムール。
手にはロイお手製の魚の骨せんべい。
「女の子じゃなくても着せるからいいんだもん…。どうせ赤ちゃんの頃ならわかんないし…。僕らの子ならどっちでも着こなしてくれるはず!」
ブツブツと言っている。
「それにしても…お義母様だけじゃなくて私にまでありとあらゆるお守り(魔道具)をつけていただいて。感謝しています。」
「赤ちゃんの健やかな発育を願う祝福と母体の健康を願う祝福と対物理絶対防御と対魔法絶対防御とオートバリア発動と危険時の転移設定と呪詛返しのかかったペンダントとアンクレットだよね。肌身離さずつけておいてね!ロイは魔道具作るの得意なんだよね。」
お陰ですくすくと問題なくお腹の子は育っている。
「可愛い子どもと孫のためだものぉ~。なんでもするよぉ~。」
「お父様!お父様が言っていたレシピで葉酸サプリ!できましたよ!」
プリンシパルが入ってくる。
オレリアン領で作ってもらったらしい。
「でかした!ネニュファールにも褒章を送っておいてくれ!」
「はい!」
「葉酸?ってほうれん草とかにたくさん入っている?」
「そう。妊婦や妊娠を望んでいる人が飲むと効果が期待できるんだ。」
「じゃあ僕たちも飲もうかなぁ。」
「そうしてください、カルシウムも入れたので!」
「ふふふ。世界一カワイイ大天使の妻に可愛い子どもたち。その可愛い子どもたちの可愛い奥さんや素敵な旦那さんにやがて生まれてくる子どもに孫。俺は世界一幸せ者だよ~。」
「そうだね。そのうちネニュファールやサンベリルにも赤ちゃんができる。リーゼロッテ様のところみたいに賑やかになるかも。」
シンは自分でそう言いながらハーブティに口をつけて。
いや?ネニュは既にやっちゃった感を出しているから今更何も言えないけど、サンベリル…。あの二人って初夜、大丈夫だっただろうか?
と考えた。
でも、自分も実際に結ばれるまでには時間を要したけれど、最終的にはどうにかなったので、「まあどうにかなるだろう。」とお茶を飲み直した。
ロイ陛下は執務の合間にレースやフリルがいっぱいのベビードレスを量産している。
ピンクとか花柄の生地がものすごく多い。
「着ぐるみもやっぱりほしいよねぇ~。お耳にリボンとかお花がついてるのがいいなぁ~。」
「もう、まだ女の子って決まってるわけじゃないのに。」
「ロイお義父様ったら…。」
慣れた様子の王妃のシンと、困惑する王太子妃のアムール。
手にはロイお手製の魚の骨せんべい。
「女の子じゃなくても着せるからいいんだもん…。どうせ赤ちゃんの頃ならわかんないし…。僕らの子ならどっちでも着こなしてくれるはず!」
ブツブツと言っている。
「それにしても…お義母様だけじゃなくて私にまでありとあらゆるお守り(魔道具)をつけていただいて。感謝しています。」
「赤ちゃんの健やかな発育を願う祝福と母体の健康を願う祝福と対物理絶対防御と対魔法絶対防御とオートバリア発動と危険時の転移設定と呪詛返しのかかったペンダントとアンクレットだよね。肌身離さずつけておいてね!ロイは魔道具作るの得意なんだよね。」
お陰ですくすくと問題なくお腹の子は育っている。
「可愛い子どもと孫のためだものぉ~。なんでもするよぉ~。」
「お父様!お父様が言っていたレシピで葉酸サプリ!できましたよ!」
プリンシパルが入ってくる。
オレリアン領で作ってもらったらしい。
「でかした!ネニュファールにも褒章を送っておいてくれ!」
「はい!」
「葉酸?ってほうれん草とかにたくさん入っている?」
「そう。妊婦や妊娠を望んでいる人が飲むと効果が期待できるんだ。」
「じゃあ僕たちも飲もうかなぁ。」
「そうしてください、カルシウムも入れたので!」
「ふふふ。世界一カワイイ大天使の妻に可愛い子どもたち。その可愛い子どもたちの可愛い奥さんや素敵な旦那さんにやがて生まれてくる子どもに孫。俺は世界一幸せ者だよ~。」
「そうだね。そのうちネニュファールやサンベリルにも赤ちゃんができる。リーゼロッテ様のところみたいに賑やかになるかも。」
シンは自分でそう言いながらハーブティに口をつけて。
いや?ネニュは既にやっちゃった感を出しているから今更何も言えないけど、サンベリル…。あの二人って初夜、大丈夫だっただろうか?
と考えた。
でも、自分も実際に結ばれるまでには時間を要したけれど、最終的にはどうにかなったので、「まあどうにかなるだろう。」とお茶を飲み直した。
31
お気に入りに追加
616
あなたにおすすめの小説

ポンコツアルファを拾いました。
おもちDX
BL
オメガのほうが優秀な世界。会社を立ち上げたばかりの渚は、しくしく泣いているアルファを拾った。すぐにラットを起こす梨杜は、社員に馬鹿にされながらも渚のそばで一生懸命働く。渚はそんな梨杜が可愛くなってきて……
ポンコツアルファをエリートオメガがヨシヨシする話です。
オメガバースのアルファが『優秀』という部分を、オメガにあげたい!と思いついた世界観。
※特殊設定の現代オメガバースです
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。

完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる