【完結】囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。

貴方を愛してる

「お兄様たち、お肉とれたかしら。」

母譲りの朱色の髪のストロベリーは、ツインテールの美少女だ。
妹のレモネと一緒に、ネーと首を傾げている。

今日は城のそばの山でピクニック。


プリンシパルと兄弟たちは、狩りに出掛けているのだ。


「アムールさん、たくさん食べましょうね。」

リーゼロッテが微笑む。


アムールはハーブティーを飲みながら、はにかむ。


体は温めて。

カフェインはだめ。

葉物をたくさん、栄養をとる。

ゆっくり体と心を休める。


リーゼロッテの指導で妊活しているのだ。



「アムール！」

声が聞こえる。


「あらあら。」

「お帰りなさい、プリンシパル。」

二人は抱き合う。



「プリンシパルすごかったんだぞ！さすが俺たちの従兄弟だ！」
アイスが笑っている。

「僕もたくさん食べるからね。」


「そうそう、精をつけないとなあ！」
パチンと朱色の髪のミントがプリンシパルの尻を叩いた。

「ちょっと！」


「きっとうまくいくさ！」

オレンジ色のショコラが笑う。


大好き。

貴方を愛してる。



賑やかな様子に癒やされる。

アムールの心はぽかぽか。