【完結】囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。

心配なんだよ？

「………ねにゅ？」


学園の授業の間の休み時間。

もじもじしてハーバードが顔を赤らめ、私の袖をつかむ。


「ん、いいよ。一緒に行こ。」


手を繋いで一緒に行くのはお手洗いだ。



紳士トイレの個室に入り、彼のズボンを下ろしてやる。

パンツの中では、内側に柔らかい生地を貼り付けた革の拘束具。


自分の首から下げた小さな金色の鍵を、拘束具を留めている小さな鍵の鍵穴に入れて回すと、はらりと落ちた。


毎晩可愛がっている可愛らしいものが、ぷるぷると震えている。


「じゃあ、終わるまで外で待っているからね。」


「うん…。」





個室から一人出て、扉の前で待つ。

ぞろぞろと立つと狭くなり他の学生に迷惑になるため、自分たちの護衛や侍従はすぐ前の廊下で待機してもらっている。

彼の用を足す音が全部聞こえる。

この音にも、きっと彼は羞恥を感じているのだろう。

うーん。用を足す間に水が流れる音でも聞こえるような装置でも開発してみようかな。

他の奴に聞かれるのも嫌だし。



毎晩、ゴーレムで弄んで、花が開くように香り立つ色気が滲み出てきたハーバード。
彼が私以外に靡くなど考えられないが、彼を見る男の視線に私は嫉妬する。

本当なら、いますぐにでも抱いてしまいたいくらいだ。

だけど、今の自分の体では、彼を満足に悦ばせることはできない。

成人年齢は16…。

せめて、16か？

私が16の時、ハーバードは18だ。


18まで待てそうもない。

いっそ、年齢を操作する魔法でも研究してみようか。



プリンシパルお兄様が羨ましい。

お母様が半ば強制的に新婚旅行に追い出した。グッジョブだ。

今頃、いちゃいちゃやりたい放題なんだろうなぁ。

私たちも行きたいけど、行っちゃったらヤリたくなっちゃうし、学生生活もあるからなぁ。

くっ…。




「ねにゅ、おわった…。」

水が流れる音がして、可愛い声が聞こえた。

個室に入って、貞操帯を装着してやる。



今夜はどんな玩具を使おうかな。