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王妃命令です。新婚旅行に行くがいい!
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「プリンシパル!」
王太子になったプリンシパルは、もくもくさくさくと仕事をこなしている。
それはそれで立派で心強いんだけど、今は、アムールさんと絆を深める方が大事!
王妃は、長男の部屋を訪問した。
「お母さま、どうしましたか?」
「先ぶれもなくごめんね。ちょっと、二人でじっくり話したかったものだから。」
そういうと、シンは侍従や側仕えなど、人払いをした。
息子の部屋のソファに腰掛け、プリンシパルを向かいに座らせる。
「プリンシパルはプリンシパルなりにお嫁さんを大事にしていると思うけど、アムールさんにはどうしようもないくらい、深い心の傷があるのは分かるよね?」
「……はい。」
「子どもがデキなかったらどうしよう、ちゃんと産めなかったらどうしよう。プリンシパルの子が欲しい、産みたい、でもできなかったときに、プリンシパルが自分の子を持てないのは嫌だ。だから、プリンシパルは嫌かもしれないけどその時は側妃をもうけてほしい。側妃が子を産むのも辛いと思っているのに、そんなことを思ってる。」
「………っ。俺はアムールさえいればいいのにっ。」
「夫がそうは言ってもね。妻としてはそう思うものだよ。」
「…………。難しいですね。俺がもっと大人だったら、支えられたのかな。癒せたのかな…。」
「そういうものでもないと思う。でもねぇ、実際に貴族たちが王太子妃が一回り年上の30歳だったからって、あなたの側妃に送り込もうってあの手この手で必死だからね。アムールさんは察しがいいから分かっちゃうんだよね。」
「城に行儀見習いに来るやつですよね。本当に煩わしい。」
「行儀見習い自体は貴族令嬢としてはよくあることだし、受け入れないわけにはいかないでしょ。なるべく、そっちには近づけないようにするけれども、視界に入る可能性もないわけじゃない。―――――だからね、王妃命令です。プリンシパル。あなたもアムールさんも暫く公務をお休みしなさい。」
「えっ?」
「あなたのおば様。ロイのお姉さまが嫁いだブリザード王国に新婚旅行に行っておいで。何にも考えず、ただじっくりと愛し合ってきなさい。そうね、3か月くらい!あっちは気候が厳しくて昔は子どもを産んでも大人までなかなか育たなかったから、歴代の王妃様は40歳くらいまで妊娠出産されていたようだよ。妊活とかの知識も豊富だから相談にものってもらってくるといいよ!」
ねっ。決まり決まり!
2人で愛を深めて、うるさいコバエを蹴散らしてしまいなさい。
王太子になったプリンシパルは、もくもくさくさくと仕事をこなしている。
それはそれで立派で心強いんだけど、今は、アムールさんと絆を深める方が大事!
王妃は、長男の部屋を訪問した。
「お母さま、どうしましたか?」
「先ぶれもなくごめんね。ちょっと、二人でじっくり話したかったものだから。」
そういうと、シンは侍従や側仕えなど、人払いをした。
息子の部屋のソファに腰掛け、プリンシパルを向かいに座らせる。
「プリンシパルはプリンシパルなりにお嫁さんを大事にしていると思うけど、アムールさんにはどうしようもないくらい、深い心の傷があるのは分かるよね?」
「……はい。」
「子どもがデキなかったらどうしよう、ちゃんと産めなかったらどうしよう。プリンシパルの子が欲しい、産みたい、でもできなかったときに、プリンシパルが自分の子を持てないのは嫌だ。だから、プリンシパルは嫌かもしれないけどその時は側妃をもうけてほしい。側妃が子を産むのも辛いと思っているのに、そんなことを思ってる。」
「………っ。俺はアムールさえいればいいのにっ。」
「夫がそうは言ってもね。妻としてはそう思うものだよ。」
「…………。難しいですね。俺がもっと大人だったら、支えられたのかな。癒せたのかな…。」
「そういうものでもないと思う。でもねぇ、実際に貴族たちが王太子妃が一回り年上の30歳だったからって、あなたの側妃に送り込もうってあの手この手で必死だからね。アムールさんは察しがいいから分かっちゃうんだよね。」
「城に行儀見習いに来るやつですよね。本当に煩わしい。」
「行儀見習い自体は貴族令嬢としてはよくあることだし、受け入れないわけにはいかないでしょ。なるべく、そっちには近づけないようにするけれども、視界に入る可能性もないわけじゃない。―――――だからね、王妃命令です。プリンシパル。あなたもアムールさんも暫く公務をお休みしなさい。」
「えっ?」
「あなたのおば様。ロイのお姉さまが嫁いだブリザード王国に新婚旅行に行っておいで。何にも考えず、ただじっくりと愛し合ってきなさい。そうね、3か月くらい!あっちは気候が厳しくて昔は子どもを産んでも大人までなかなか育たなかったから、歴代の王妃様は40歳くらいまで妊娠出産されていたようだよ。妊活とかの知識も豊富だから相談にものってもらってくるといいよ!」
ねっ。決まり決まり!
2人で愛を深めて、うるさいコバエを蹴散らしてしまいなさい。
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