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終章 魔王と勇者
薔薇と犬3
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「俺たちは、きっとうまくやっていけると思う。」
「そうだね。」
「エッチの相性も悪くはなかった!」
「そうだね、ネコは初めてだったけど。まあ、気持ちよかったよ。」
「だから、またしよう!」
「別にいいけど…。」
体から始まる恋があってもいいと思う。
傷をなめあうように、互いが互いに溺れる頃、きっとかつての想い人を見ても、『ああ、そういう時代もあったな。』『幸せそうでよかったな。』という気持ちになれるはず。
ていうか、あともうちょい!もう一押しでそうなりそう!
だから、とっとと恋に落ちたいんです。
おまえにときめいている予感はあるから。ちゃんと!
種田にそう言ったら、力いっぱい近い距離で応援された。
『いいか、絶対お前が主導権を取れ。あいつをネコにするんだ。入れる方じゃなくて、入れられる方。入れられる方が大好き♡というくらいにメロメロにさせろ!いいな、絶対だぞ!』
あいつ、時々怖いよな。
忠犬となった俺のことは信用したけど、花村はまだ信用できないんだろう。
おかしかったとはいえ、しでかした内容が内容だから、そりゃあしょうがないけど。
俺の体で繋いでおけ、と言いたいんだろうな。
あと、メスになってしまえば、もう安全だから。
手を引いて、また、ラブホテルに連れて行く。
「俺、こないだ行ったのが初めてだったけど、いろいろあるんだな。」
せっかくだし、ロマンティックな部屋を選ぼう。
「ゲームもあるし、食べ物も飲み物も取れるんだぜ。」
「内装もおしゃれなんだな。」
で、どうする?すぐやっちゃう?それともお風呂に行く?
「すぐ、やっちゃう。」
「けだものだなあ。」
ぽふん、とベッドに倒して、体を貪りあう。
「あ、ああ、あっ…。」
「お前、2回目でこれかよ…っ。素質あるだろ…っ。」
うねうねと、搾り取るような動きがイイ。
「そりゃあ…。タチの気持ちはよく…わかるっ、からね…。」
ああ、もう。
とことん気持ちよくなろう。
「うっ…。」
あまりの気持ちよさに出してしまった。
俺の下で、抱かれている男の腹が震え、顔を見ると、にやりと笑っている。
「はや、はっや!もうちょっと耐えろよ。」
「俺は回数で勝負するんだよ!」
攻めて、やりかえされるような、そういう性交。
終わったら、二人で将棋を指すのだ。
花村は難関国立大の大学生で、頭自体はかなりいい。
顔も綺麗だし、スタイルも悪くないし、おかしくさえなければ非の打ちどころがなかったのに。
次の手を考えているときの眉を寄せる真剣な顔が好きだ。
俺がまんまと引っかかって、やったー!と笑う顔も、可愛いと思う。
「なあ、花村。俺たち、本当に付き合わないか?」
「何言ってるの、俺はもう付き合ってるつもりだけど?」
愛するより、愛されるのも悪くない。
お前の隣にいるのは、心地いいなと思ってきたところだよ。
「そうだね。」
「エッチの相性も悪くはなかった!」
「そうだね、ネコは初めてだったけど。まあ、気持ちよかったよ。」
「だから、またしよう!」
「別にいいけど…。」
体から始まる恋があってもいいと思う。
傷をなめあうように、互いが互いに溺れる頃、きっとかつての想い人を見ても、『ああ、そういう時代もあったな。』『幸せそうでよかったな。』という気持ちになれるはず。
ていうか、あともうちょい!もう一押しでそうなりそう!
だから、とっとと恋に落ちたいんです。
おまえにときめいている予感はあるから。ちゃんと!
種田にそう言ったら、力いっぱい近い距離で応援された。
『いいか、絶対お前が主導権を取れ。あいつをネコにするんだ。入れる方じゃなくて、入れられる方。入れられる方が大好き♡というくらいにメロメロにさせろ!いいな、絶対だぞ!』
あいつ、時々怖いよな。
忠犬となった俺のことは信用したけど、花村はまだ信用できないんだろう。
おかしかったとはいえ、しでかした内容が内容だから、そりゃあしょうがないけど。
俺の体で繋いでおけ、と言いたいんだろうな。
あと、メスになってしまえば、もう安全だから。
手を引いて、また、ラブホテルに連れて行く。
「俺、こないだ行ったのが初めてだったけど、いろいろあるんだな。」
せっかくだし、ロマンティックな部屋を選ぼう。
「ゲームもあるし、食べ物も飲み物も取れるんだぜ。」
「内装もおしゃれなんだな。」
で、どうする?すぐやっちゃう?それともお風呂に行く?
「すぐ、やっちゃう。」
「けだものだなあ。」
ぽふん、とベッドに倒して、体を貪りあう。
「あ、ああ、あっ…。」
「お前、2回目でこれかよ…っ。素質あるだろ…っ。」
うねうねと、搾り取るような動きがイイ。
「そりゃあ…。タチの気持ちはよく…わかるっ、からね…。」
ああ、もう。
とことん気持ちよくなろう。
「うっ…。」
あまりの気持ちよさに出してしまった。
俺の下で、抱かれている男の腹が震え、顔を見ると、にやりと笑っている。
「はや、はっや!もうちょっと耐えろよ。」
「俺は回数で勝負するんだよ!」
攻めて、やりかえされるような、そういう性交。
終わったら、二人で将棋を指すのだ。
花村は難関国立大の大学生で、頭自体はかなりいい。
顔も綺麗だし、スタイルも悪くないし、おかしくさえなければ非の打ちどころがなかったのに。
次の手を考えているときの眉を寄せる真剣な顔が好きだ。
俺がまんまと引っかかって、やったー!と笑う顔も、可愛いと思う。
「なあ、花村。俺たち、本当に付き合わないか?」
「何言ってるの、俺はもう付き合ってるつもりだけど?」
愛するより、愛されるのも悪くない。
お前の隣にいるのは、心地いいなと思ってきたところだよ。
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