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イラスト・おまけ話UP場所(11月末まで不定期更新)

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劇中七変化クリスさん。


執事服→王太子の学園でのお守り時代の学園祭での執事コスプレ

猫耳メイド→ハロウィンでアイスに着せられた猫耳メイド

勇者→くっ殺プレイのときに着せられたコスプレ

右下→サウス王国へ最初に行った時の水着パーカー

右→アイスと結婚して最初の夕餉の際に着てた感じ(初々しい

中央→ハロウィンでサービスしすぎたサキュバスクイーン

一番右上→キャサリンとアレクサンドラに着せられたうさ耳カチューシャ付きベビードール


_________おまけ話________

Ⅰ アイスにプレゼント

もうすぐクリスマス。
アイスにプレゼント何が良いかなあ?

「ねぇ、何がいいと思う?」

騎士団でめいめいに聞く。


「また、ハンカチに刺繍でもしたらいいじゃない。」

「ミカエル、別のが良いの!」

「裸にリボンかけてベッドに隠れてたら?」

「ハデス、それは誕生日にした!」

「…手づくり料理、は無しね。」


「なんで。」


「もう、好きにできる券にしたらいいよ。肩たたき券みたいな。」


オチがみえた。









クレッシェンド。

花はりんご。

リンゴの花ことばは選ばれた恋。選択。りんごの木の花言葉は名誉。



【林檎の君】


微睡みのような、夢のような。魂が揺れる場所。
剣と氷祐になっていても、時折、夢の中であの場所へ還っていて。

5月の、りんごの花が咲く頃。


「…あ。 ここ…。」

ふと気づくと、クレッシェンドで、あの天国の楽園へ戻っていた。

疲れていたのだろうか。

最近、仕事が忙しかったから。




「クレッシェンド。」




甘い声がして、身体が揺れる。


「アイスシード……」

自分の過去が彼に知られてから、初めてここで、この体で向き合う。


彼は、受け入れてくれた。

変わらず愛してくれようとするだろう。

でも、知る前と知ったあとでは。

この体が、自分以外の者に散々抱かれたと。



「おいで、クレッシェンド。」


差し出されたその手を指先がためらう。

腕を掴まれて、手を引かれる。


「クレッシェンド。愛してる。この体で、この場所で、アイスシードとして君に言いたかった。」

ふっと抱き寄せられる。

クリスよりも身長が高く、筋肉質な体は、すっぽりという訳では無い。

抱きしめられ、彼の肩に涙が落ちる。


「アイスのように、君とともに乗り越えさせてくれないだろうか。」

君の苦しみや辛さも。

等しく分け合いたい。



そう、言われた瞬間。

庭の満開の林檎の木々が揺れ、枝がアーチをつくり、教会が出来る。

アイスシードはクレッシェンドに薄布を被せた。

花嫁のヴェール。



「考えたら、私たちはまだだったなぁと。」


幸せも辛いときも。

永遠にともに。

二人を分かつものは、なにもない。


深い、深い口づけを落とす。


目覚めたらきっと、剣は泣いている。

幸せな夢を見た感覚だけを残して。







左:女装してアヴニールとデートしたときの女装キャッツアイ。
右:スノーフォレスト潜伏中のミカエル(ラファエル)。


【変装は得意】

「ミカエル団長のメイク技術、本当に参考になります。」

「あらあら、キャッツアイもなかなかよ?」

「でも俺は、アリスに特殊メイクのマスク作らせていますから…。」

「あの子すごいわよね、なんでも作っちゃうから。頼まれたら断れないとことか、納期守ってくれる性格は、クリスに似たのよね。」

王太子に作らせる貴方も、幼馴染みとはいえ、なかなかメンタル強いわよね。

「ところで団長。今度アヴニールとデートするんですが、俺、女装するんです。
どうせならとびきりの美女になって驚かせたいので、メイク教えて下さい。」


「任せて!」


こうして出来上がったのが、秋色綺麗めお姉さんである。




【公爵家の末っ子】


公爵家の子なのに子爵家の分家に嫁ぐなんて。

父親は四男だったけど、騎士団で出世して、新しく爵位を頂いた。
そんなホーリーランド家に、親同士が友人とはいえ、普通ならあり得ない。

だから、貴族は口にする。


あの子は、生まれつき耳が聞こえなくて体も弱いから。

母親が妊娠中に事件に巻き込まれて、大量によくない薬を飲まされたから。


陰口を耳にする度に、マナに聞こえなくて本当によかったと思う。


「公爵、公爵夫人。マナを一生守ります。大切にします。」

サザエルは支援を必要とする子のための学校を建て、その教師となる。

マナは、サザエルに導かれて、絵の才能を伸ばし、宮廷画家になった。


「サザエル、本当に立派になって。サザエルなら安心だよ。マナをよろしくね。」

「マナは聞こえないが聡い子だ。しっかり守ってくれよ。」

「はい!」


サザエルは左隣で寄り添うマナを見る。

造形は父親寄りだが、母親に似てあまり大きくならず、華奢な方のマナ。
昔と変わらず、屈託のない笑顔を向けてくれる。


爵位じゃない。

マナを本当に愛して、守れるから、サザエルは公爵家から彼を託された。


式をあげて、夜が来ると。マナは、ベッドの上でちょこんと座って、上目遣いでモジモジしている。


可愛いなあ。

閨は絵本やビデオを見て、勉強してきたらしい。


あいしてるよ。


手のひらに書いてやると、顔を真っ赤にして、ギュッと抱きついてきた。




「あああ、あ」

優しく、優しく。

溶けるようなキスをして。

優しく少しずつ、後ろを解していく。

マナの口から声が出る。

自分がどんな声を出しているか、本人には分からない。

痛くないなら、よかった。

ゆっくり繋がって。

優しく抱いて。

朝が来るまで抱きしめて眠った。
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