【完結】元SS冒険者の部隊長は王族に陥落される

アヴニール編【学園編】

新ブランド発表!

ふわふわ、白いレースと甘々フリルを基調に、アクセントにピンクを走らせて。

膝上ワンピースに白いニーソックス。

天使のようなあの子はだあれ?




「アヴニール!　かわいいよ、アヴニール!!」

ランウェイの下　最前列では、前公爵のアイスが声援を送っている。

因みにクリスはお家のテレビで皆と見ているらしい。



ランウェイで皆に手を振る。


そして先で待つのは。

甘いフリルのついたピンクのシャツに白のスーツを合わせたキャッツアイ。

裾が長く、ラインがドレッシーだが、男性服として違和感はない。



キャッツアイの腕の中に飛び込み、二人でくるりと回って、両手で迎える。



キリア!　先生!　　来て!!





「大丈夫かな…。」

ステージのキラキラしたアヴニール。

自分もそこに行っていいのかな。

震える手を握り、キリアは妻に微笑んだ。　


「うわあ!」


お姫様だっこで抱きかかえる。




まあ、素敵!


黒のフリルのついたスーツにシルバーのアクセサリーをあわせ、闇の貴公子のような体格のいい男性に抱きかかえられる小柄な子。


黒の網タイツは細かな目でラメが入り、黒のレースとフリルが多い。
頭にはちょこんと小さな羽つき帽子。


ステージのアヴたちのいる場所で、キリアは下ろす。

皆と手をつないで、キャットも1回転した。



あの可愛い子はだあれ?

新しく男爵になった彼の奥様だって。


みんな関心が高まる。



その影では、過去を好意的に受け入れてもらえるような、情報戦が始まっていた。



あの子はね―――――。