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アヴニール編【学園編】

キャット先生護衛隊

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バンッ!

いきなり、お手洗いのドアが開いた。


キャットの腕を掴む男を見て、常連の冒険者は睨みをつける。


「おい、見ない顔だな。お前、うちのギルドの看板娘に何の用だ。」


男は下卑た笑いを浮かべる。


「こいつ、キティって言って有名なアダルトビデオのネコなのさ。半年で最低100本以上は出てるんじゃないかな。長時間耐久とか輪姦とか仕事選ばないスキモノで―――」


目を伏せる。ここの人たちに聞かせたくなかったのに。

バコッ。


男が殴られて吹き飛ばされる。


「な、何だよ!」


「キティちゃんなんて存在しません!」

おい!お前ら!


常連さんが呼ぶと、何人もの冒険者がやってきた。


「こいつは入店禁止!」

「ラジャ!!」


人違いです!突き出すよ! といった声が聞こえる。


「あ、ありがとう、ございます。」


常連さんは、頭をポンポンしてくれた。




でも、あの男が言ったこと、本当なんです。



「俺たちさ、マスターたちもさ。知ってるんだ。」



大事なのは今じゃない。


過去なんて気にする奴はここにはいないよ。


「キリアからみんな、頼まれてるんだ。だから、俺達は用心棒。」


みんな、いい子だなって思ってるんだよ。



「ありがとう…っ。」



「でも、ああいうのいると、接客はやめたほうがいいかもな。」


「早く、引越しもできねえかな。引越ししたら、弟さんたちがいてくれるんだろ?」


キリアが帰ったら、相談しよう。
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