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アヴニール編【学園編】

思いがけないバッタリ

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「うわあ、かわいいねえ!」 

ウサギさんをかわいいしてるアヴニールがかわいいよ。
カピバラさんにご飯あげてるアヴニールがかわいいよ。

キャッツアイの目がでれでれしてる。


「とても騎士団一のキレ者と同一人物には見えないな。」
ピーターは呆れている。

「あざとっ。」

「あんたのは計算、あれは天然だから。」



「あ。」



ライオンの檻を掃除して、餌をあげてる男と目が合う。



「キリア! ここでバイトしてたの!?」

シイッと、指をたてられた。


彼は強い。

猛獣も彼には逆らわないから、猛獣担当の飼育員らしい。


「ひゃあ、キリアかっこいい! みた、あの筋肉!!」

アヴニールがキャッキャする。


俺だって筋肉くらいあるんだから!
ワイヤーアクション得意なんだぞ。
かっこいいんだから。



「いいよねえ、あの筋肉。抱かれたいわー。」

キャット先生もうっとり。





「アブニール、奇遇だなあ!」

そこへやってきた生徒会長たち。

「今日もかわいいね。君の瞳に乾杯。」

真っ赤な薔薇の花を差し出す。


「邪魔になるし、いらない。」


アヴニールはつーん。


キャッツアイが、まとわりつく害虫をどうしてやろうか考えていたら、ピーターが害虫の背後のホッカムリで顔を隠した不審者に気がついて、怪訝な顔をした。


「ブタじゃないか?」


「ハイ! 私は卑しいブタです! ブヒー!」


「お、お父様!?」



「そうか、こいつお前の息子か。また可愛がられたかったら、こいつ連れて帰って?」


「は、ハイ!!」


「え、ちょ、おとうさ」


あーれーと、会長たちは去っていった。


「害虫の親はブタだったようです。」

「しばいてこい。」


らじゃ。
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