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アヴニール編【学園編】

はちゃめちゃわちゃわちゃ

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はわわわわわわと、クラスメイトたちは口を開けたまましめることが出来ない。

目が白目になっている。



「はははははっ」


「な、何が面白いんだよお、お前!これから3年間、あの別次元と誰が手合わせすんだよおお!」


「いいじゃないか、あの次元につきあえなければ、どのみち剣で身は立てられないということだ。」



神速の剣士は、鈴蘭が継ぐらしい。


それに、あの教師の剣筋もなかなか面白い。
洗練されているようで、トリッキーな動きをする。


現場で鍛えられた剣。


「なかなかやるな。それでこそ我が主の弟だ。だが、これはどうだ!」

教師が剣を放り投げて、びっくりした隙にアヴニールの服を掴む。


拘束し、投げた剣をキャッチして、首筋にあてた。



「…御見それしました。」


「ふふふ、剣を1本しか使っていない君に、まだまだ負けるわけにはいかないよ。どんな手を使ってもね。」



きたない!教師の癖にきたない!とブーイングが起こるが、教師は気にも留めない顔をした。

当たり前だ。



「君たちは貴族だ。騎士コースに入るからには、幼少よりそれぞれ師について、基本や構えなどは習い、十分に素養をつけていることだろう。だが、現場ではお綺麗な型は通用しないぞ?」


にやりと笑う。


「臨機応変。基本が出来ているお前たちに今更それを教えても仕方がない。現場で使える即戦力として俺は鍛える!ついてこれないやつは、ほかのコースへ転科することも許されているので、どうぞご自由に?」


「さすがクライス先生!これから面白くなりそうっ!!」


アヴニールはきゃっきゃと喜んでいる。


「ねえ、みんなもがんばろ?」



くるりと回って、花が咲いたような笑顔。



ずきゅーーーーーーん!という効果音がそこらで聞こえた気がする。


ばかだなあ。



「気に入ったぞ、アヴニール。俺は、騎士団じゃなくて近衛隊の方を狙っているんだ。平民の俺が宮廷勤めになったら面白いだろう?一緒に目指そうぜ!」


「このえ?そっか。お母さまが騎士団だったから考えたことなかった。」



『距離が近い。離れろ。』



ん?どこから声がした??



「あれ?キャッツアイ先輩の声が聞こえる。どこからだろう。」


アヴニールもキョロキョロしている。


「ああ。その婚約指輪じゃないか。高性能の超小型の集音マイクと、カメラに通信機能がついてるぞ。」


「えっ、こんな小さいのに?先輩とずっと一緒みたいでうれしい♡」


『防犯対策です!』


「…お前、俺たちを教師として手配しといて。念には念だなぁ。」


「………お前の婚約者大丈夫か?今からでも俺とかにしとかないか?」



「ふえ?」



『こらーーーーーー!!!!!!』



「じょうだんでーす。」


『(本気に見える…)』




はちゃめちゃわちゃわちゃな3年間が始まる。





そのころ。

剣術の講義をしている校庭を見下ろす人影があった。



「ふふっ、あれが公爵家の次男か。面白いことになりそうだ。」

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