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新章(アリスの結婚編)
親の旅行中、そのころ彼らは
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お母さまたちが出かけて、2日目。
今頃どうしているだろう。
領地経営などの家の仕事をこなしながら、休憩時間にふと思った。
ザオラルとルージュは、ザオラルの部屋にこもって、卵を温めている。
卵はだんだん大きくなって、今のところ順調なようだ。
ルージュも、最近なんだか胸がむかむかするらしい。
どうやら、新婚旅行か初夜か、そのあたりで出来ていたみたい。
ロメオ王子はとても喜んで、ジュリエッタと一緒に二人のいる部屋に入り浸っている。
ほぼ同時期に3人の男の子!それぞれに出来る!とのことだったので、タケルにもできているのかもしれない。
未来視は絶対じゃないけど、便利だなぁ。
庭では、ヘンゼルとグレーテルが、それぞれラメール王子とカメオ王子にアタックされていた。
えっと、確かラメール王子が21歳で、カメオ王子が18歳だよね?
「ヘンゼル、返事はすぐでなくてもいい。学園を卒業したら、僕のことを考えてはくれないだろうか。」
手を取って、熱く見つめるその目を、ヘンゼルは恥ずかしそうにそらし、困ったようにしている。
「…でも、こっ、困ります! 僕は跡取りなので…。」
「僕が入り婿に入っても構わないから!」
ラメール王子とカメオ王子は、元々王族から排斥されるかもしれないという状況だったし、こだわらないのかもしれないな。
「そんな! 国王になる方の補佐をされている立派な方に入り婿なんて…!ダメです!!」
「僕は伯爵夫人としても仕事はできると思うけれど、気になるならサウスとこの国との外交に関わる仕事を兄に回してもらうから!それじゃあ、ダメかな?」
「えええっ。」
あれ…。ラメール王子がそっちなの!? へえ、そっちなのかぁ…。
年上の筋肉質で男前な嫁か。まあ、いいのではないでしょうか。
「グレーテル、僕のこと、すき?」
カメオ王子はカメオ王子で、グレーテルにアタック中。
「す、すきですわ! かっこよくて、素敵だと思ってますわ!」
あああっ、なんで口からでちゃうんだろう!と、グレーテルは顔を真っ赤にしている。
「うれしい~。僕と婚約して、お嫁さんになってよ。」
「ええ、えええええっ…。」
「サウス王国はいいところだよ~。年中あったかいし、お魚も果物もおいしいよ~。」
食べ物がおいしすぎて子豚ちゃんに戻ったとしても、僕は平気だし~。
「は、はわわわ…。」
あっちは順調そうだなぁ。
我が弟はどうするのかな。
僕が国王になったら、公爵家はアヴニールが継ぐ。キャッツアイも一人っ子で伯爵家の跡取りだからなあ。
そうだ。
今度、夫婦別姓でも提案してみよう。
爵位を継いだまま、結婚して、子どもを複数産んで、それぞれの跡取りになれればいいんでは?
そうだ、そうしよう。
世の中には弟たちのように、一人っ子同士や跡取り同士のカップルもあるだろうから、これはいい案かもしれない。
今頃どうしているだろう。
領地経営などの家の仕事をこなしながら、休憩時間にふと思った。
ザオラルとルージュは、ザオラルの部屋にこもって、卵を温めている。
卵はだんだん大きくなって、今のところ順調なようだ。
ルージュも、最近なんだか胸がむかむかするらしい。
どうやら、新婚旅行か初夜か、そのあたりで出来ていたみたい。
ロメオ王子はとても喜んで、ジュリエッタと一緒に二人のいる部屋に入り浸っている。
ほぼ同時期に3人の男の子!それぞれに出来る!とのことだったので、タケルにもできているのかもしれない。
未来視は絶対じゃないけど、便利だなぁ。
庭では、ヘンゼルとグレーテルが、それぞれラメール王子とカメオ王子にアタックされていた。
えっと、確かラメール王子が21歳で、カメオ王子が18歳だよね?
「ヘンゼル、返事はすぐでなくてもいい。学園を卒業したら、僕のことを考えてはくれないだろうか。」
手を取って、熱く見つめるその目を、ヘンゼルは恥ずかしそうにそらし、困ったようにしている。
「…でも、こっ、困ります! 僕は跡取りなので…。」
「僕が入り婿に入っても構わないから!」
ラメール王子とカメオ王子は、元々王族から排斥されるかもしれないという状況だったし、こだわらないのかもしれないな。
「そんな! 国王になる方の補佐をされている立派な方に入り婿なんて…!ダメです!!」
「僕は伯爵夫人としても仕事はできると思うけれど、気になるならサウスとこの国との外交に関わる仕事を兄に回してもらうから!それじゃあ、ダメかな?」
「えええっ。」
あれ…。ラメール王子がそっちなの!? へえ、そっちなのかぁ…。
年上の筋肉質で男前な嫁か。まあ、いいのではないでしょうか。
「グレーテル、僕のこと、すき?」
カメオ王子はカメオ王子で、グレーテルにアタック中。
「す、すきですわ! かっこよくて、素敵だと思ってますわ!」
あああっ、なんで口からでちゃうんだろう!と、グレーテルは顔を真っ赤にしている。
「うれしい~。僕と婚約して、お嫁さんになってよ。」
「ええ、えええええっ…。」
「サウス王国はいいところだよ~。年中あったかいし、お魚も果物もおいしいよ~。」
食べ物がおいしすぎて子豚ちゃんに戻ったとしても、僕は平気だし~。
「は、はわわわ…。」
あっちは順調そうだなぁ。
我が弟はどうするのかな。
僕が国王になったら、公爵家はアヴニールが継ぐ。キャッツアイも一人っ子で伯爵家の跡取りだからなあ。
そうだ。
今度、夫婦別姓でも提案してみよう。
爵位を継いだまま、結婚して、子どもを複数産んで、それぞれの跡取りになれればいいんでは?
そうだ、そうしよう。
世の中には弟たちのように、一人っ子同士や跡取り同士のカップルもあるだろうから、これはいい案かもしれない。
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