【完結】元SS冒険者の部隊長は王族に陥落される

竜鳴躍

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新章(アリスの結婚編)

ヤマタノオロチ

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「さあ、来い、オロチ。」


入口から殺気を飛ばすと、ニョロニョロとそれは現れた。


久しぶりに剣を抜く。

考えてみれば、ここは狒々がでた山の反対側だ。
共通の水源もあったはず。


これを倒し、確認したい。


自分を飲み込めるくらい大きな蛇を前にすくむことはない。



蛇の頭は8つに別れ、火を吹くもの、冷気、毒と多様だ。


まずは。


オロチの頭の上を飛び、冷気と炎を相殺。

「ギィィ!!」


暴れ、巨大な体躯が波打ち、向かって来る。毒を避け、


ザシュッ!


「3本目!」

頭を切断。



すると、山が揺れた。


地面から、ニョキニョキとオロチの体が生える。


まずい。




このジャホンの土地に、オロチは根を張り尽くしていた。




長引かせない。


一瞬で決める。


深呼吸。 集中。



僕は、  閃光のアリス。



一閃のきらめきとともに、全てを断つ。



地鳴りは止み、体躯は沈んだ。


オロチのねぐらには、水源の源流があり、土壌は確かに汚染されていた。


お守りにしていたザオラルの羽根を水源に差す。


これで暫くは、沸かないだろう。 






「狒々の時に相談してくれてよかったのに。」

タケルに報告する。


「ありがとうございます。あの時は考え至らず、申し訳ありませんでした。」



「一番大事なのは民だから、遠慮しなくていいんだよ。僕は普段いないけど、何かあれば駆けつけるから。」


それで、もう火薬を作らなくても、と言いたいところだけれど、彼らにも生活はあるし、花火も凄かったし。


「タケル、火薬の取引にはルールを作ろう。」


「と、申しますと。」


「悪用されないための取引だよ。ここの火薬で爆弾作って、犯罪とかに悪用されたくないでしょう。」



「爆弾、とは何でしょうか。」



「爆弾、知らないの?」


タケルは頷いた。


爆弾のレシピは別か。


と、すれば。おそらくはスノーフォレスト。
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