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新章(アリスの結婚編)

刺客

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「あっ、ああぁ…。」

汗ばむ体と体液の匂いがいやらしい気持ちを助長する。


白銀の髪が波打ち、もっとほしい、奥にほしいと、愛する夫の男根を締め付けた。

他の二人よりたくさん欲しい。

孕ませて。


何度目かの精を受けて、そのまま布団に沈み、息を切らしながら蕩けた頭で横を見ると、自分より先に限界がきたルージュが覚醒して、うつとりと眺めている。


「ああ、すてき…。」

私たち、こんなにたくさん。
子宮がキュンキュンする。

あふれるほど注がれて、みんな太腿に伝わせて、なんてエッチな光景かしら。
お股も痛いし、中はじんじんして限界なのに、他の人の痴態でまた欲しくなる。


今は、タケルがその躰を捩らせて、黒髪をシーツに打ち付け、乱れている。


「ああ、あ、あああ…。もう、もうっ、無理…!」




夜が更けて、3人の嫁たちは胎に子種をたくさん受け止めて寝入った。

アリスは簡単に清めて、布団を掛けて、ベランダに出た。


やっぱりみんなでするのは性に合わない。

ルージュにお願いして、のぞいてもいいから、一人ずつにしてもらいたい。
エッチの後、優しく抱きしめて眠って、余韻にひたりたい。
これで最初で最後にしよう。





朝起きて、みんなで露天風呂に入る。

みんな裸で入って、嫁たちは互いに赤ちゃんできたかな?と言っている。

できたかもしれないが、あまり期待しないほうがいいと思う。

意外と着床には条件があるのだから。




ご飯を食べて、観光スポットの庭園へ。



シーズンオフだからか、あまり人がいない。


「金色だ! すごい、金ピカのお寺だ!!」

ザオラルははしゃいでいる。


「ザオラル、一人で先に行かないで!」

ザオラルを追いかけて、他の二人から目を離した瞬間。




「キャアアアアア!!!」


「ルージュ様!」



ルージュが蹲り、タケルがオロオロする。


「クッ!」


「アリス様!あちらの男です! ザオラル様はルージュ様を!」


タケルの声で、ともに男を追いかける。


「行かせない!」

「チッ、どけ!」
 
日本刀を抜いて、威嚇するタケル。


僕は、男を峰打ちし、逃げられないように足の骨を折った。

「うがあああ!」





「ルージュは!?」

「…もう、大丈夫、です。ザオラルさまが、治癒を…」


起き上がったルージュの顔を見て、男が驚く。



「馬鹿な!酸で焼いたはず!!」


そのセリフに僕の顔は恐ろしく冷めていたと思う。





僕ら、正確には僕の妻たちには、国から刺客が送られていた。




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