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新章 溺愛編
神獣さんの子、イケメンになる
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帰ったらアイスにごめんねって言おう。
そう思って、屋敷に帰宅すると。俺の好きなケーキの焼けた匂いが充満していた。
もう、夜は明け、アリスも起きている時間。
これからオフをもぎ取ったから、アイスといちゃいちゃするつもりだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
誰⁉
どうしてアイスと談笑してるの⁉
俺の見覚えのない、銀髪の美女が、アイスと談笑している。
「アイス、その女性は誰? うわきものっ!」
きーっと怒っていると、その女性は困った顔をして挨拶をした。
「クリス様、すみません。私ですよ、私!最近は聖獣なんて呼ばれてますけれど。ハロルド山の神獣のオーロラですよ!」
へ?
「それから、僕もいるよ! 魔獣の方の、メガンテだよ!」
庭から、虹色に輝く白髪の青年も顔を出す。
「ちょ、ちょっと俺。人になれるとか聞いてないんだけど…。」
アイス、どういうことなの。
「いや、私も実はさっき聞いて驚いて…。」
「実は、私たち。この姿になったのは、私たちの息子の影響なんですよ。息子が先に人型になれるように進化しまして…。」
「クリス、驚かないで聞いてくれる?」
アイスが頭を抱えてる。
「なんなの?」
「彼らを人型にしたのってーーーーーどうやら、うちのアリスみたいなんだ。」
ふっ。
「倒れちゃだめだ!」アイスが体を支えてくれた。
いや、うちの子頭がいいとは思ってたけど、何やったの!?どういうこと?
ぐるぐるしてると、アイスがめちゃくちゃ謝ってくれた。
「いや、本当に私が悪かった。まさか4つの子が私の研究書を読めて、理解して、改良できるとは思わなかったとはいえ、アリスの目が届く場所に置きっぱなしにしてたのが悪かった…。」
「だって! 僕もお話したかったんだもん!! 一方的に命令したり、多分こうだなって推測するんじゃなくって、お話したかったの!」
「アリス!」
アリスが庭から室内に飛び込んでくる。
一緒に遊んでいたらしい、先っぽだけ虹色になっている銀髪の、クールな面立ちのカッコいい男の子の手をひいている。
うん、たぶんその子がメガンテとオーロラの子だよね。
「この子ねぇ、ザオラルていうんだ! 僕、兄弟がいないでしょう?だから、人型にして、一緒に遊びたかったの!遺伝子解析して、一時的に組み替える薬飲ませたら楽勝だった!!」
簡単に言うなあ…。
「はじめまして。俺、メガンテ父さんとオーロラ母さんの子で、ザオラルって言います。能力はちょっと秘密です。
俺も人間になれて、うれしいです。」
ザオラルとアリスは本当に仲良しみたいだ。
動機は微笑ましいけど…。
アリスってもしかして、ザオラルのこと好きなのかな?
ザオラルもアリスのことが好きなのかな?
どうしよう、婚約者候補を決めるお茶会が来週末にあるんだけど。
そう思って、屋敷に帰宅すると。俺の好きなケーキの焼けた匂いが充満していた。
もう、夜は明け、アリスも起きている時間。
これからオフをもぎ取ったから、アイスといちゃいちゃするつもりだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
誰⁉
どうしてアイスと談笑してるの⁉
俺の見覚えのない、銀髪の美女が、アイスと談笑している。
「アイス、その女性は誰? うわきものっ!」
きーっと怒っていると、その女性は困った顔をして挨拶をした。
「クリス様、すみません。私ですよ、私!最近は聖獣なんて呼ばれてますけれど。ハロルド山の神獣のオーロラですよ!」
へ?
「それから、僕もいるよ! 魔獣の方の、メガンテだよ!」
庭から、虹色に輝く白髪の青年も顔を出す。
「ちょ、ちょっと俺。人になれるとか聞いてないんだけど…。」
アイス、どういうことなの。
「いや、私も実はさっき聞いて驚いて…。」
「実は、私たち。この姿になったのは、私たちの息子の影響なんですよ。息子が先に人型になれるように進化しまして…。」
「クリス、驚かないで聞いてくれる?」
アイスが頭を抱えてる。
「なんなの?」
「彼らを人型にしたのってーーーーーどうやら、うちのアリスみたいなんだ。」
ふっ。
「倒れちゃだめだ!」アイスが体を支えてくれた。
いや、うちの子頭がいいとは思ってたけど、何やったの!?どういうこと?
ぐるぐるしてると、アイスがめちゃくちゃ謝ってくれた。
「いや、本当に私が悪かった。まさか4つの子が私の研究書を読めて、理解して、改良できるとは思わなかったとはいえ、アリスの目が届く場所に置きっぱなしにしてたのが悪かった…。」
「だって! 僕もお話したかったんだもん!! 一方的に命令したり、多分こうだなって推測するんじゃなくって、お話したかったの!」
「アリス!」
アリスが庭から室内に飛び込んでくる。
一緒に遊んでいたらしい、先っぽだけ虹色になっている銀髪の、クールな面立ちのカッコいい男の子の手をひいている。
うん、たぶんその子がメガンテとオーロラの子だよね。
「この子ねぇ、ザオラルていうんだ! 僕、兄弟がいないでしょう?だから、人型にして、一緒に遊びたかったの!遺伝子解析して、一時的に組み替える薬飲ませたら楽勝だった!!」
簡単に言うなあ…。
「はじめまして。俺、メガンテ父さんとオーロラ母さんの子で、ザオラルって言います。能力はちょっと秘密です。
俺も人間になれて、うれしいです。」
ザオラルとアリスは本当に仲良しみたいだ。
動機は微笑ましいけど…。
アリスってもしかして、ザオラルのこと好きなのかな?
ザオラルもアリスのことが好きなのかな?
どうしよう、婚約者候補を決めるお茶会が来週末にあるんだけど。
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