【完結】元SS冒険者の部隊長は王族に陥落される

本編

思い出してやりたい

「…まだ寝てるときに挿れたから。見つめられると、緊張するな。」


見てて、と鎖でつないだ俺の足を開かせて、持ち上げられた。

後ろは十分に解れてる。

公爵のは元々俺のより大きいけど、興奮して硬くなって、すごく大きくなってる。

あれが入るのか？と思うけど、散々入れてたんだろうから、きっと大丈夫だ。


自分の、本来受け入れる場所ではないところが、少しずつ開いて、中へ、彼を受け入れる。



あぁ、こうして俺はオンナになったんだな。

受け入れる性へ。



「ーーーーーーん、んんっ。」


めきめきと、体が縦に割れるみたいに。拓かれていく。


少しずつ、ぐっ、ぐっと中に入って。

ゆっくりゆっくり俺の中に全部収まった。


アタマがチカチカする。




「……は、あぁ…」

俺の中でなじむように、少しずつ、浅く。

ゆっくり、動き出す。


「あっ、あ…、ああ」

「公爵じゃなくて、アイスって呼んで。」

愛おしげに見つめる、欲情した顔。
でもどこか、不安そうな顔。


抱きしめてやりたい気はする。

ねえ、ちゃんと気持ちいいの？

俺の中でイッていいよ。






荒い息遣いと、鎖の金属音、ベッドの軋む音。くちゅくちゅ鳴る水音に肌のぶつかる音。
汗と体液の臭い。
濡れた肌。

「ああっ、あん、ああっ。…むりっ。も、」


すっかり夜が明けて、日が高くなっているのに。
時々どっか行くけど、絶対媚薬飲んできてるだろ!

もう俺の体はぐずぐずだ。


「ばか!　へんたい!　絶倫!　けだもの!」


体が甘く痺れて、後ろはきっと腫れてる。

ぱくぱくと震えて、もう塞がりきれないんだから。


「…うっ!」


暴れて下腹部に力が入ると、中から粘り気のあるものが、とろりとこぼれて尻を伝う。　


「大切にするよ。世界で一番愛してる。だからクリス。　もう一度、私に溺れて?」

「んああっ…」


中への挿入で奥のものが溢れる。

ああ、体が悦んでる。





鎖が外されて。
隣で素肌のままくっついて。

アイスの寝顔を見る。


思いだしたい。


涙が溢れた。