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本編
ハロルド山のブルーローズ
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「ブルーローズ、ですか。」
俺は、従者をしている王太子の言葉をオウム返しに聞き返した。
この子は、騎士団長の娘が大好きだ。
将来の王妃にと願っているが、なかなかうまくいっていない。
さすが、アイスの身内だけあって、本当にすごい執着心だ。
このままうまくいかなければ、王太子のストーカーがひどくなる気がする。
お嬢様には、俺の実体験として、嫌いでないのならおぼれた方がマシですよ、と言ってさしあげたい。
世の中には、本当に逃げた方がいい悪質なヤツもいるけど、こいつらはそんなんでもないしな。
「ハロルド山に今の時期咲くらしいじゃない、1本だけ。それを彼女の誕生日に渡せたら、プロポーズできる気がするんだ…!」
聖なる山に登ること自体がどうかしてる気がしますが、止めても聞かないんでしょうね。
いいですよ、行きますよ。
俺は、その日屋敷に帰ると、山に登る準備をした。
ふわふわもこもこの暖かいコートに、お湯を沸かせるように器具一式。携帯食。剣。
お父様お母さまにアリスをお願いして、アイスに深いキスをして。
俺は、王太子を連れて山に登った。
この時期、山は雪深い。
体力を温存するためにも、生態系のバランスを崩さないようにするためにも、モンスターと言えど襲ってこないやつはスルーすればいいのに、この世間知らずのぼっちゃんは、モンスターを見るなり、追っかけて殺そうとする。
全くやめてくれよ。
俺は早くコトを済ませて、家に帰りたいんだよ。
旦那と子どもが待ってるんだぞ。
まだ、公表できてないけど。
結構山頂付近に来たと思うけど、王太子が余計なことをするせいで、若干位置がずれた。
しかも、吹雪になってしまったので、下手に動き回るのを避けることにした。
視界が悪い時に動き回ったら、余計危ない。
手近なところに、くぼみがあって、吹雪をやり過ごせそうだったので、そこに基地を作って、お湯を沸かして温かいお茶を用意した。
イライラして、思わず素で叱ってしまった。
やっちまった感はあるけど、王太子が素直になってくれたからよしとしよう。
視界が開けたら、山頂を目指し、無事、ブルーローズを採取して、下山を始めた。
ブルーローズを採取したからだろうか。
容器に入っても青く発光しているブルーローズは神秘的だ。
下山中に、イノシシ型と狼型のモンスターの群れに遭遇した。
俺たちに怒りを向けている。
さあ、この王太子を守りながら、どうやって倒しましょうかね。
俺は、従者をしている王太子の言葉をオウム返しに聞き返した。
この子は、騎士団長の娘が大好きだ。
将来の王妃にと願っているが、なかなかうまくいっていない。
さすが、アイスの身内だけあって、本当にすごい執着心だ。
このままうまくいかなければ、王太子のストーカーがひどくなる気がする。
お嬢様には、俺の実体験として、嫌いでないのならおぼれた方がマシですよ、と言ってさしあげたい。
世の中には、本当に逃げた方がいい悪質なヤツもいるけど、こいつらはそんなんでもないしな。
「ハロルド山に今の時期咲くらしいじゃない、1本だけ。それを彼女の誕生日に渡せたら、プロポーズできる気がするんだ…!」
聖なる山に登ること自体がどうかしてる気がしますが、止めても聞かないんでしょうね。
いいですよ、行きますよ。
俺は、その日屋敷に帰ると、山に登る準備をした。
ふわふわもこもこの暖かいコートに、お湯を沸かせるように器具一式。携帯食。剣。
お父様お母さまにアリスをお願いして、アイスに深いキスをして。
俺は、王太子を連れて山に登った。
この時期、山は雪深い。
体力を温存するためにも、生態系のバランスを崩さないようにするためにも、モンスターと言えど襲ってこないやつはスルーすればいいのに、この世間知らずのぼっちゃんは、モンスターを見るなり、追っかけて殺そうとする。
全くやめてくれよ。
俺は早くコトを済ませて、家に帰りたいんだよ。
旦那と子どもが待ってるんだぞ。
まだ、公表できてないけど。
結構山頂付近に来たと思うけど、王太子が余計なことをするせいで、若干位置がずれた。
しかも、吹雪になってしまったので、下手に動き回るのを避けることにした。
視界が悪い時に動き回ったら、余計危ない。
手近なところに、くぼみがあって、吹雪をやり過ごせそうだったので、そこに基地を作って、お湯を沸かして温かいお茶を用意した。
イライラして、思わず素で叱ってしまった。
やっちまった感はあるけど、王太子が素直になってくれたからよしとしよう。
視界が開けたら、山頂を目指し、無事、ブルーローズを採取して、下山を始めた。
ブルーローズを採取したからだろうか。
容器に入っても青く発光しているブルーローズは神秘的だ。
下山中に、イノシシ型と狼型のモンスターの群れに遭遇した。
俺たちに怒りを向けている。
さあ、この王太子を守りながら、どうやって倒しましょうかね。
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