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本編

攫われる

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しばらくの間は騎士団の詰め所に泊まろうと思い、荷物を持って騎士団に行くと、この時間なのに人がいた。

一時期、俺に体を使った云々と言いがかりをつけてきた、40代の男で、ガナッシュ伯爵。第3部隊の部隊長。

それと、そこの若手。
確か、学園を出たばかりの青年で、名前はキャンディス。子爵の息子だったろうか。

正直、ガナッシュ伯爵のことは今でも苦手だ。

「遅いんですね。」

「うちの若いのが、まだ書類仕事が苦手でね。手伝いながら指導していたのだよ。」

キャンディスの顔が青い。 
かわいそうに。

「それより、珍しいな?」

「色々ありまして。暫く詰め所に泊まろうかと。」

「そうか。」

伯爵は何かを考え、部下を帰した。

「夕食は?」

「まだですけど…。」

「君には以前、申し訳ないことをしたと思っていたんだ。なかなか機会がなくて、今更だが謝罪を兼ねてご馳走させてくれないだろうか?」

断る理由がない。

俺は首を縦に振った。



初めて見た時から、組敷いて泣かせてみたいと思っていた。

艷やかな黒髪に紫の目は神秘的で、かわいい顔をしている。
体はしなやかで締まっていて、服から覗く肌はキメが細かく、触り心地が良さそうだった。

なんとかして床に誘いたかったが、本人はおぼこなのか理解しておらず、彼の部下に邪魔をされた。

しかし今日!

部下に手を出そうとしていたら、本人が一人でやってきた。

部下はいつでも抱ける。

今日を逃してなるものか!

特に最近のクリスは、妙に色気がある。
近くで見ているだけで、立ち上がりそうになるものを必死に耐え、夕食に誘うと、まんまと釣れた。


馴染みの店に連れていき、夕食の酒に薬を混ぜると、簡単に落ちた。

2階の部屋のベッドに転がす。

眠り薬と媚薬のミックス。
支度をしている間に目が覚めるだろうが、力は入らないはず。

抵抗されるのも一興。

剣さえ持たさなければ、力なら私の方が上だ。
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