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戦いの前に

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模擬戦の場所は魔法師団の訓練場が開けられた。
夜更けだというのに、残業をしていた騎士や魔法師団員が観客席にパラパラに座る。

控室には、私とミハイルだけ。


「ミハイルに2度と手出しさせないから。」

「ん、ありがと。」


ミハイルの瞳は潤んでて、私を見上げる。
彼から私に抱きついて、密着して。

ミハイルの唇は私のそれと重なった。


「ん………はん。」

角度を変えて貪れば、互いの間で体液が交換され、透明の糸を引く。


ズボンの前がきつくなっている気がする。


「嬉しい。俺もほしい。早く決着をつけてきて?」



ほしい気持ちはあれど、どうしたらいいか分からない。





コンコン。

「ドリンクとタオルをお持ちしました!」

「はい。」


ミラクルがティーセットを持ち、レオがタオルを持って入ってくる。


「あっ。」


察した2人は顔を真っ赤にした。

「申し訳ありません、すぐでていきますので!」



いや、もしかして。赤くなるということは、彼らは少なくとも私より詳しいのでは。


「待って、大丈夫だから。勝ったらミハイルと閨がしたいのだが、やり方をおし「いいから!レジデュー、俺がリードするから!」」

「えっ、でも」


「いいから!楽しみにしててね♡」

「はい。」



私のミハイルには抗えない。



「そろそろ開始だそうです。マジー様とマイア様が審判を務めます。」

咳ばらいしたミラクルが、伝えてくれた。

「怪我したら俺が治すから。相手に遠慮しないでいいからね。」


軽いキスをして、私は向かう。
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