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サバークの大王とスペシャル、そしてエクセレント。王子達の顛末
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グレイシャス王子は自ら王太子を辞し、一騎士として国を支えることと決めた。
息子のミラクルも、同じように王位継承権を放棄して、学園を卒業後は、国のための仕事をすることとなった。
昔から腕力は強かったそうで、騎士としてなら、一角の者になれそう、というのがマイアの見立てである。
だが、もう30後半。
訓練や仕事は辛いはずだ。
陛下はレジデューに国を継いで欲しいはずだが、今は何も言えないでいた。
だが、皆察する。
ミハイルがレジデューの腕を掴む。
その力が少しだけ強かった。
ミハイルとともにレジデューは天空の国に帰っていったし、陛下は偽物に付き添われてパラダイス王国の執務に戻った。
偽物のレジデューには、『レオ』と陛下が名付けた。
獅子のように強くなれるように。
今更市井で暮らすなど無理だろう。陛下は彼に介護人の務めをさせながら、教養を身に着けさせるつもりだ。
その頃、サバークの大王に与えられた寝室では、スペシャルが裸で縛られていた。
騎士団長といっても、せいぜい一般より強い程度の実力しかなかったスペシャルは、大王に抗えない。
「うぅ、こんなっ。酷い。」
「親の不始末の責任をとれ。あきらめろ。」
「俺は何も悪くないのに!じいさんと母さんのしたことなんて、何一つ知らなかったんだ!なんで俺が罰せられなきゃいけない!?」
「大事な部下、騎士を良いようにこき使い、犬死させるのは日常茶飯事だったというではないか。」
「俺は王族なんだから当たり前だろ!」
「そういう心根だから選んだ。反省しろ。」
足を片方持ち上げられ、さっきから念入りに解されていた場所に、信じられない大きさのものが入っていく。
スペシャルは身を裂かれそうだ、と呻いた。
自室に軟禁されているエクセレントは――――――――――――。
なんでこんなことに…。
あの『天使』にあいつが選ばれたから?
陛下がこっちにいる以上、あいつらはまた来るだろう。
『天使』とアイツがなんて、もったいない。
そうだ、私が選ばれれば、私が王になれる!
中身も外見も母譲りのエクセレントは、間違った想いを描いた。
息子のミラクルも、同じように王位継承権を放棄して、学園を卒業後は、国のための仕事をすることとなった。
昔から腕力は強かったそうで、騎士としてなら、一角の者になれそう、というのがマイアの見立てである。
だが、もう30後半。
訓練や仕事は辛いはずだ。
陛下はレジデューに国を継いで欲しいはずだが、今は何も言えないでいた。
だが、皆察する。
ミハイルがレジデューの腕を掴む。
その力が少しだけ強かった。
ミハイルとともにレジデューは天空の国に帰っていったし、陛下は偽物に付き添われてパラダイス王国の執務に戻った。
偽物のレジデューには、『レオ』と陛下が名付けた。
獅子のように強くなれるように。
今更市井で暮らすなど無理だろう。陛下は彼に介護人の務めをさせながら、教養を身に着けさせるつもりだ。
その頃、サバークの大王に与えられた寝室では、スペシャルが裸で縛られていた。
騎士団長といっても、せいぜい一般より強い程度の実力しかなかったスペシャルは、大王に抗えない。
「うぅ、こんなっ。酷い。」
「親の不始末の責任をとれ。あきらめろ。」
「俺は何も悪くないのに!じいさんと母さんのしたことなんて、何一つ知らなかったんだ!なんで俺が罰せられなきゃいけない!?」
「大事な部下、騎士を良いようにこき使い、犬死させるのは日常茶飯事だったというではないか。」
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足を片方持ち上げられ、さっきから念入りに解されていた場所に、信じられない大きさのものが入っていく。
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なんでこんなことに…。
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