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ミハイルは渡さない
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「私の方がミハイルと会ったばかりで、貴方とは積み重ねた時間が違うのは確かです。彼のことで知らないことも、きっとずっと多い。後ろ盾もなく、この国の者でもなく、あなたのような甲斐性はないかもしれない。だけど、ダイヤさん。私はミハイルを愛しています。恋に落ちるのは、時間じゃないのです。今更そんなことを言われても、ミハイルは譲れません。彼と結婚するのは私です!」
ミハイルを見るのが怖い。
だけど、失いたくないから、叫ぶしかない。
私にはこの気持ちしかないから。
「レジデュー!」
ミハイルが私の胸に飛び込んできた。
「そんなに俺のことを想ってくれるなんて嬉しい!だいすき!」
「……ミハイルのどこが好きなんだ?」
「笑顔です。暖かく、優しく、見守ってくれる。そういう心根。強くて、努力家で、バイタリティもあって……、私を導いてくれて……。彼には何の得もないのに。そういう強さと優しさ、愛情深さに魅かれたのです。そして、いつまでも彼に支えられるのではなく、私も支えたいと…。」
「レジデュー…。」
「分かった!お前にミハイルを任せる。こいつは気づいていなかったが、モテモテだったんだ。突然お前と婚約したことで、気に入らないってやつはたくさんいるからな。お前がこれからの行動でみんなを納得させろ。たいへんだぞ?」
「ダイヤさん………。」
ダイヤさんは、背中を向けるとエプロンをつけ、ゴーグルを頭にはめた。
「ダイヤ、俺たちのこと心配してくれたんだな。ありがとう!」
「………さ、デザインをつめるぞ。」
ダイヤは分かっていた。
ミハイルは妻を娶る方だと思っていたから、最初から諦めていた。
そんなに好きなら、自分が嫁いでもいいとアプローチすべきで、そうしなかったのだから、その程度だったのだ。
まっすぐにただ愛を叫ぶ若者が羨ましい。
ミハイルを見るのが怖い。
だけど、失いたくないから、叫ぶしかない。
私にはこの気持ちしかないから。
「レジデュー!」
ミハイルが私の胸に飛び込んできた。
「そんなに俺のことを想ってくれるなんて嬉しい!だいすき!」
「……ミハイルのどこが好きなんだ?」
「笑顔です。暖かく、優しく、見守ってくれる。そういう心根。強くて、努力家で、バイタリティもあって……、私を導いてくれて……。彼には何の得もないのに。そういう強さと優しさ、愛情深さに魅かれたのです。そして、いつまでも彼に支えられるのではなく、私も支えたいと…。」
「レジデュー…。」
「分かった!お前にミハイルを任せる。こいつは気づいていなかったが、モテモテだったんだ。突然お前と婚約したことで、気に入らないってやつはたくさんいるからな。お前がこれからの行動でみんなを納得させろ。たいへんだぞ?」
「ダイヤさん………。」
ダイヤさんは、背中を向けるとエプロンをつけ、ゴーグルを頭にはめた。
「ダイヤ、俺たちのこと心配してくれたんだな。ありがとう!」
「………さ、デザインをつめるぞ。」
ダイヤは分かっていた。
ミハイルは妻を娶る方だと思っていたから、最初から諦めていた。
そんなに好きなら、自分が嫁いでもいいとアプローチすべきで、そうしなかったのだから、その程度だったのだ。
まっすぐにただ愛を叫ぶ若者が羨ましい。
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