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うちのミハイルとどこまでいったんだ!
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アポカリウス家はみな忙しい。
家族構成は、父親のルシフルは大統領として朝から夜遅くまで働いているし、母親のガブルはその補佐役だ。
一人息子のミハイルは、国境を管理しながら地上を監視して、地上に問題があればあちこち飛んでいく。
エンジェリンの者たちは、遠い将来を見据えて行動したことではあっても、結果的に国民や領民を地上に残してきたことに責任を感じてきた。
だから、地上への気配りを忘れないのだ。
もう、いいのではないか?という意見が度々上がっていたとしても。
こうして多忙な彼らは、朝だけは一緒に集まってごはんを食べることになっている。
「レジデュー君。君がエンジェリンに来てもう3か月……か。」
家長の大統領が見る先には、つい先日押しかけで婿入りをすることになった不遇の王子が、美しい所作で朝食のベーコンを切り分けている。
彼は、フォークとナイフを置いて唇を軽く拭くと、大統領へまなざしを返した。
「はい。私を受け入れてくださって感謝しております。」
「時に……うちのミハイルとはどこまでいったのだね?」
「こちらの国に、パラダイス王国やアカデミック王国、サラマンダー王国にマジョリカ王国まで?」
「そんなきょとんとしたような顔で…。そうじゃない、婚約者同士なのだからどこまでやったんだと…。」
「やる?婚約者同士だと特別にやることがあるのでしょうか?……お恥ずかしい、不勉強で…。」
「まさかとは思うが………。何もしていない、だと⁉あんなに美人で可愛くてエッチで魅力的なミハイルとともにいて何もしていない⁉貴様、うちのミハイルのどこが気に入らないというんだ!えぇ??」
「親父落ち着けよ。だいたい、やってたらやってたで文句を言うくせに。手をつないだり、服の上からの肩や腰へのボディタッチとかならやってるよ。どうやらレジデューは閨教育をまったく受けていないようなんだよ。」
「受けてなくても本能というものがあるだろう!お前ほど魅力的なら下半身はギンギンになって押し倒したくなるはずだ!お前は顔を私に似てしまったが、ガブルのエロ可愛いところもきちんと引き継いでいるのだぞ!鎖骨から首筋、方の芸術的なラインは舌を這わせたくなるし、胸だってピンッと上を向いていて、しゃぶりつきたくなるピンクの可愛い尖りなのに!」
「……… ル ・ シ ・ フ ・ ル …??」
「ガブル!冷めた目でみないで!今は二人の話!」
「かはんしん……ぎんぎん……???」
「ほら、レジデューが困ってる!えっとね、朝とかなんか興奮したときとかに、股の間にぶら下がってるものに血液が集まって膨張して固くなる現象ない?白いのが先っぽからぴゅっぴゅって出ない?」
「あっ……。あります…。やっぱりあれってびょうk「病気じゃないよ、普通だから!」」
「人間の体はそうなるものなんだよ。」
「はぁ……。パラダイス王国はどうなっているんだ。いくら虐げていたとしても、婿に出そうっていうのに閨教育も施さないのか?」
「お前はその美貌があるから大丈夫だと…。」
「相手に乗っかってもらうつもりだったのか………。」
「のっかる?」
「……大丈夫だよ、結婚までまだ時間はあるんだから。今、レジデューは雛から白鳥になろうとしているんだ。だから気にしないでいいからね。俺は、レジデューを信じてるから♡」
「…お前がそうやって甘やかすからいけないんじゃないのか。性教育の教師を派遣してもいいのだぞ?」
「ノープロブレム!親父はそっとしておいてくれる!?レジデューはめちゃくちゃ吸収が早いんだよ!下手に教育を受けさせて………ただでさえ日増しに素敵になってくレジデューに……大人の色気まで急に加わっちゃったら…!!俺もう…っ!だからそっちはゆっくりで!俺が教えるからっ!ゆっくりで!!」
「ああ、ミハイル。そんなに真っ赤になってどうしたの⁉」
「ああ、やさし。純粋。天使。すき。」
「そんな……ミハイルのほうが私にとっては天使…♡」
朝から濃厚なイチャイチャと卑猥な会話は、とても最高権力家の朝餉の時間とは思えない。
なれた光景ではあるものの、無表情を通しながら心の中では引いている周りの侍女侍従たち。
そして、その空気を察しながら母・ガブルは、紅茶を飲み干すと無言で窓の外を見た。
家族構成は、父親のルシフルは大統領として朝から夜遅くまで働いているし、母親のガブルはその補佐役だ。
一人息子のミハイルは、国境を管理しながら地上を監視して、地上に問題があればあちこち飛んでいく。
エンジェリンの者たちは、遠い将来を見据えて行動したことではあっても、結果的に国民や領民を地上に残してきたことに責任を感じてきた。
だから、地上への気配りを忘れないのだ。
もう、いいのではないか?という意見が度々上がっていたとしても。
こうして多忙な彼らは、朝だけは一緒に集まってごはんを食べることになっている。
「レジデュー君。君がエンジェリンに来てもう3か月……か。」
家長の大統領が見る先には、つい先日押しかけで婿入りをすることになった不遇の王子が、美しい所作で朝食のベーコンを切り分けている。
彼は、フォークとナイフを置いて唇を軽く拭くと、大統領へまなざしを返した。
「はい。私を受け入れてくださって感謝しております。」
「時に……うちのミハイルとはどこまでいったのだね?」
「こちらの国に、パラダイス王国やアカデミック王国、サラマンダー王国にマジョリカ王国まで?」
「そんなきょとんとしたような顔で…。そうじゃない、婚約者同士なのだからどこまでやったんだと…。」
「やる?婚約者同士だと特別にやることがあるのでしょうか?……お恥ずかしい、不勉強で…。」
「まさかとは思うが………。何もしていない、だと⁉あんなに美人で可愛くてエッチで魅力的なミハイルとともにいて何もしていない⁉貴様、うちのミハイルのどこが気に入らないというんだ!えぇ??」
「親父落ち着けよ。だいたい、やってたらやってたで文句を言うくせに。手をつないだり、服の上からの肩や腰へのボディタッチとかならやってるよ。どうやらレジデューは閨教育をまったく受けていないようなんだよ。」
「受けてなくても本能というものがあるだろう!お前ほど魅力的なら下半身はギンギンになって押し倒したくなるはずだ!お前は顔を私に似てしまったが、ガブルのエロ可愛いところもきちんと引き継いでいるのだぞ!鎖骨から首筋、方の芸術的なラインは舌を這わせたくなるし、胸だってピンッと上を向いていて、しゃぶりつきたくなるピンクの可愛い尖りなのに!」
「……… ル ・ シ ・ フ ・ ル …??」
「ガブル!冷めた目でみないで!今は二人の話!」
「かはんしん……ぎんぎん……???」
「ほら、レジデューが困ってる!えっとね、朝とかなんか興奮したときとかに、股の間にぶら下がってるものに血液が集まって膨張して固くなる現象ない?白いのが先っぽからぴゅっぴゅって出ない?」
「あっ……。あります…。やっぱりあれってびょうk「病気じゃないよ、普通だから!」」
「人間の体はそうなるものなんだよ。」
「はぁ……。パラダイス王国はどうなっているんだ。いくら虐げていたとしても、婿に出そうっていうのに閨教育も施さないのか?」
「お前はその美貌があるから大丈夫だと…。」
「相手に乗っかってもらうつもりだったのか………。」
「のっかる?」
「……大丈夫だよ、結婚までまだ時間はあるんだから。今、レジデューは雛から白鳥になろうとしているんだ。だから気にしないでいいからね。俺は、レジデューを信じてるから♡」
「…お前がそうやって甘やかすからいけないんじゃないのか。性教育の教師を派遣してもいいのだぞ?」
「ノープロブレム!親父はそっとしておいてくれる!?レジデューはめちゃくちゃ吸収が早いんだよ!下手に教育を受けさせて………ただでさえ日増しに素敵になってくレジデューに……大人の色気まで急に加わっちゃったら…!!俺もう…っ!だからそっちはゆっくりで!俺が教えるからっ!ゆっくりで!!」
「ああ、ミハイル。そんなに真っ赤になってどうしたの⁉」
「ああ、やさし。純粋。天使。すき。」
「そんな……ミハイルのほうが私にとっては天使…♡」
朝から濃厚なイチャイチャと卑猥な会話は、とても最高権力家の朝餉の時間とは思えない。
なれた光景ではあるものの、無表情を通しながら心の中では引いている周りの侍女侍従たち。
そして、その空気を察しながら母・ガブルは、紅茶を飲み干すと無言で窓の外を見た。
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