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「今からお城の前の特設ステージで、霧のステージがあるよー。」
なんだって!?
「あんたたち運がいいね!霧って言うのが、王子のお客さんだよ。すっごい可愛くていい子でねぇ…。妖精なんかよりよっぽど綺麗な子!王子妃になってくれたらいいんだけどね。」
カラカラと笑うおしゃべり好きなダークエルフと別れ、城の前に行くと。
アクアがいた。
「みんなー!今日は楽しんでいってねー!冬の寒さなんて吹き飛ばしちゃえー!」
「うおおおおおおおお!」
昔はもう少し男らしいステップだったし、客弄りだった。
でも、きっと今世では受け手の男だからだろうか。
どことなく、女性アイドルのステージのようだ。
だけど。
けれど。
精いっぱい体を動かして、限界ギリギリまで最高のステージを。
みんなを楽しませよう、元気にしようっていう心が伝わってくる。
「霧………。」
ステージ上の霧と目が合った。
私を見た霧は、嬉しそうにほほ笑んでくれた。
「おつかれさま、霧。君のお陰で国に活気が戻ったよ。」
ステージの横から男が出てくる。
褐色の肌のダークエルフ。こいつが霧を。
殴ろうか、と思ってた矢先。
その男はこちらを見て目を丸くし、震えだした。そして、駆け寄る先は。
「……きみっ!もしかして…3歳の時会ったのは。元々俺の婚約者だったのは君じゃないか?」
私の背後にいた、アカ。
「アポロ、ごめんなさい。心配かけたよね。俺、前世で好きな人がいたんだ。お世話になったプロダクションの社長…。この王子のこと、社長と間違ってついてきちゃって…。」
好きな人??
私のことが??
ぎゅっと、彼を抱きしめた。
「あのね。俺、わかっちゃった。前世では社長が好きだったけど、今はアポロが好きかも。離れてやっとわかった。ゲインとは、その、ただのビジネスパートナー?この国の現状見たら、ほうっておけなくなっちゃって。だから、ごめんなさい…。」
それから、俺。13歳になったよ。
なんだって!?
「あんたたち運がいいね!霧って言うのが、王子のお客さんだよ。すっごい可愛くていい子でねぇ…。妖精なんかよりよっぽど綺麗な子!王子妃になってくれたらいいんだけどね。」
カラカラと笑うおしゃべり好きなダークエルフと別れ、城の前に行くと。
アクアがいた。
「みんなー!今日は楽しんでいってねー!冬の寒さなんて吹き飛ばしちゃえー!」
「うおおおおおおおお!」
昔はもう少し男らしいステップだったし、客弄りだった。
でも、きっと今世では受け手の男だからだろうか。
どことなく、女性アイドルのステージのようだ。
だけど。
けれど。
精いっぱい体を動かして、限界ギリギリまで最高のステージを。
みんなを楽しませよう、元気にしようっていう心が伝わってくる。
「霧………。」
ステージ上の霧と目が合った。
私を見た霧は、嬉しそうにほほ笑んでくれた。
「おつかれさま、霧。君のお陰で国に活気が戻ったよ。」
ステージの横から男が出てくる。
褐色の肌のダークエルフ。こいつが霧を。
殴ろうか、と思ってた矢先。
その男はこちらを見て目を丸くし、震えだした。そして、駆け寄る先は。
「……きみっ!もしかして…3歳の時会ったのは。元々俺の婚約者だったのは君じゃないか?」
私の背後にいた、アカ。
「アポロ、ごめんなさい。心配かけたよね。俺、前世で好きな人がいたんだ。お世話になったプロダクションの社長…。この王子のこと、社長と間違ってついてきちゃって…。」
好きな人??
私のことが??
ぎゅっと、彼を抱きしめた。
「あのね。俺、わかっちゃった。前世では社長が好きだったけど、今はアポロが好きかも。離れてやっとわかった。ゲインとは、その、ただのビジネスパートナー?この国の現状見たら、ほうっておけなくなっちゃって。だから、ごめんなさい…。」
それから、俺。13歳になったよ。
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