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魔王討伐後

ヒート

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「あっ、はあ………ッ。」

「……ッ。」

おなかのなか、いっぱい。

ちょっと苦しい。ちょっとだけ痛いけど、嬉しい。

「辛い?」

狭いから辛そうなのはブルーの方。

首を横に振る。

「いいっ。早く……っ。」

馴染んでくる。

欲しくて、搾り取ろうと中が動く。

はらませて欲しい。

本能。


「は、はあ。ああっ、あああっあん。」

体温。熱があがる。息が上がる。ブルーも。

ほしいほしいほしいほしい。

だってこの人がすき。

「ベネ………。ああっ、ヒートっ……。」

1つになって。境界をなくして。溶けあって。

「あ―――――――

ブルーが首を食む。


「番、嬉しい、ああっ。」


中に。なかに


何度も締め付けて、なんども貪り合う。

「ブルーだけ………っ。」


ブルーが眉を寄せて、俺の中へは熱いものが迸った。


「………」

や、出ていかないで。


「ブルー。たりない……」





顔を赤らめて、はじらいながら、もじもじと、ベネディクトは出ていこうとする俺を締め付けた。


これがオメガ。番との性交なのか。
とても気持ちよかったし、幸せな気持ちになるセックスだった。

でも、童貞処女のセックスなんて、そう最初から飛ばすものじゃないと思って。

そりゃあまだまだ中にいたい気持ちもあったけど、終わろうと思っていたのに。

むくむくとまた硬くなり、望むならと続けて。

「あ――っ!あっ、ぶるー!ぶるう!すきっ、すきいいい!」

ああっ、すごいっ。

もっと。 

もっと!



甘い声が漏れる。




ある意味、ホワイトクリスマス。


中に入りきれず、泡立って流れる。


「いやあ!中からでちゃいやあ!」

ベネディクトはギュッとしめて、自分の胎内へ飲み込む。



「あ………ん。」


疲れていつの間にか眠った彼から、自分を抜いて、二人になる。

裸のまま、大きなベッドで横になって。


「オメガ、すご………。」



チュッ。

額にキス。


この調子だと自分たちの子どもは、すぐにできるかもしれない。



二人で夢を見た。

かわいい男の子が泣いている。

真っ黒な子ども。

その子は、元の世界にいて。

そして、俺の胎に宿った。
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