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情報整理
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「醜態をさらしてしまったが、結果オーライということで、情報の整理をしよう。まずは、戦力。俺は、転移魔法、回復魔法メインだが、ご存じのとおり闇属性以外全ての属性魔法が使える。ついでに、剣も使えなくはない。」
レイとグリーンが揃ったので、兄上と、俺と大翔を交えて整理をする。
「ああ、そうだった。意外と様になっててびっくりした。俺は、騎士団長だから、もちろん剣だな。魔法は身体強化くらいしか使えない。無属性なんだ。」
「続けて私ですね。私は基本事務職ですからね。剣は嗜み程度です。属性は風、ですかね。風で相手を刻んだり、相手の行く手を阻む程度ですかね。」
「ベネディクトは知ってると思うけど、私は炎。炎を剣に乗せた魔法剣が得意だよ。ところで、ベネディクトが闇以外は全部使えるって言うのはね、ベネディクトが聖属性だからだと思う。光を示す聖属性と闇属性が2大属性で、あとはその派生だからね。聖属性は特についででほかの属性も使えるんだよ。ウチの王家はたびたび聖女が生まれる家系なんだ。」
「俺の属性は闇です。あんまりこの国にはいないと思うんだけど。影に乗って移動したり、影の中に身をひそめることが出来ます。影があまりないところでは使えないけど。」
「わかった。今のところ俺の周りのメンバーの戦力はこんなかんじっていったところ。それで、俺と大翔が調べた情報。1年前、毒にもなる痛み止めの約束が大量に騎士団に入荷されている。レイ、そんな入荷あった?」
「いんや、なかったけど。」
「そうだと思った。俺たちは、これが俺たちの両親を毒殺した毒の正体だと思ってる。毒の入荷ルートから叔父の犯罪を暴き、冤罪を証明できないかと思うんだ。」
「分かりました。」
グリーンがメモをとる。
「商会の長がここに来るのを誘導します。あとはお任せします。」
「それじゃあ、今度は俺からな。最近、きな臭い。どうやらあのバカ王があっちこっちに喧嘩売ってるらしい。この国は四方囲まれてて、言うてなれば周辺諸国に命を握られてるようなもんだからな。戦争して、負かせて、単独の港やら水源を手に入れたいんだとさ。」
「……戦争になる。」
「そう。どうする?どうせ負け戦だろうから、うまくのっかって、王位奪還ってのもいいと思うけど。」
「そんなことしたら、国民的には悪者に見えますよ。」
「あ~そうだなああ。」
うーん。
北のアイスティ、南のフレイム、西のダーク、東のフォレスト。
各国の王家とお話ができたらいいんだけどなぁ。
ブレッシング王国の西に位置し、かの王国の水源を領土に持つ隣国・ダーク。
ブレッシング王国に負けず劣らず技術の国で、グレイスが留学していた王立の学術機関もこの国にあった。
親族同士で小競り合いがあり、兄弟散り散りになりながら、やっと元通り国が安定し。
ちょうどよく留学しに来た相手の兄とも仲良くなれたので、昔の約束通り婚約者を迎えに行こうと思ったら。
王統はつぶれてるし。
婚約者は今の王に娼館に売り飛ばされているし。
「かわいそうに、ベネディクト。俺は処女性なんて気にしないから。俺が身請けしてやるからな!」
黒髪黒目の、猫のように吊り目がちの青年が、貴金属や国宝を握りしめ、旅立った。
「ああ、俺が行ったらびっくりするかなぁ。すごい小さい時に生き別れた弟にも会えたらいいな。亡命して、一時的に身を寄せさせてもらった子爵もお変わりないだろうか。」
レイとグリーンが揃ったので、兄上と、俺と大翔を交えて整理をする。
「ああ、そうだった。意外と様になっててびっくりした。俺は、騎士団長だから、もちろん剣だな。魔法は身体強化くらいしか使えない。無属性なんだ。」
「続けて私ですね。私は基本事務職ですからね。剣は嗜み程度です。属性は風、ですかね。風で相手を刻んだり、相手の行く手を阻む程度ですかね。」
「ベネディクトは知ってると思うけど、私は炎。炎を剣に乗せた魔法剣が得意だよ。ところで、ベネディクトが闇以外は全部使えるって言うのはね、ベネディクトが聖属性だからだと思う。光を示す聖属性と闇属性が2大属性で、あとはその派生だからね。聖属性は特についででほかの属性も使えるんだよ。ウチの王家はたびたび聖女が生まれる家系なんだ。」
「俺の属性は闇です。あんまりこの国にはいないと思うんだけど。影に乗って移動したり、影の中に身をひそめることが出来ます。影があまりないところでは使えないけど。」
「わかった。今のところ俺の周りのメンバーの戦力はこんなかんじっていったところ。それで、俺と大翔が調べた情報。1年前、毒にもなる痛み止めの約束が大量に騎士団に入荷されている。レイ、そんな入荷あった?」
「いんや、なかったけど。」
「そうだと思った。俺たちは、これが俺たちの両親を毒殺した毒の正体だと思ってる。毒の入荷ルートから叔父の犯罪を暴き、冤罪を証明できないかと思うんだ。」
「分かりました。」
グリーンがメモをとる。
「商会の長がここに来るのを誘導します。あとはお任せします。」
「それじゃあ、今度は俺からな。最近、きな臭い。どうやらあのバカ王があっちこっちに喧嘩売ってるらしい。この国は四方囲まれてて、言うてなれば周辺諸国に命を握られてるようなもんだからな。戦争して、負かせて、単独の港やら水源を手に入れたいんだとさ。」
「……戦争になる。」
「そう。どうする?どうせ負け戦だろうから、うまくのっかって、王位奪還ってのもいいと思うけど。」
「そんなことしたら、国民的には悪者に見えますよ。」
「あ~そうだなああ。」
うーん。
北のアイスティ、南のフレイム、西のダーク、東のフォレスト。
各国の王家とお話ができたらいいんだけどなぁ。
ブレッシング王国の西に位置し、かの王国の水源を領土に持つ隣国・ダーク。
ブレッシング王国に負けず劣らず技術の国で、グレイスが留学していた王立の学術機関もこの国にあった。
親族同士で小競り合いがあり、兄弟散り散りになりながら、やっと元通り国が安定し。
ちょうどよく留学しに来た相手の兄とも仲良くなれたので、昔の約束通り婚約者を迎えに行こうと思ったら。
王統はつぶれてるし。
婚約者は今の王に娼館に売り飛ばされているし。
「かわいそうに、ベネディクト。俺は処女性なんて気にしないから。俺が身請けしてやるからな!」
黒髪黒目の、猫のように吊り目がちの青年が、貴金属や国宝を握りしめ、旅立った。
「ああ、俺が行ったらびっくりするかなぁ。すごい小さい時に生き別れた弟にも会えたらいいな。亡命して、一時的に身を寄せさせてもらった子爵もお変わりないだろうか。」
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